「待ち」に弱いiPhoneのSkype
2009年4月14日 11:00(白根雅彦)
iPhone/iPod touch向けのSkypeがリリースされた。これまでにもSkype対応のサードパーティ製のアプリはあったが、Skypeが正式に提供するiPhone向けアプリは今回が初めてだ。仕事でもプライベートでもわりとSkypeを使うわたしとしては、ホーム画面の1枚目に置かざるを得ないアプリである。
iPhoneのSkypeでは、ボイスは無線LAN環境でしか使えないが、オンラインステータスの確認やチャットなど基本的な機能は3G回線でも問題ない。同一アカウントでパソコンとiPhoneの両方から同時ログインしても、両端末で受信できるし、パソコンでチャット中、iPhoneのSkypeを立ち上げれば、それまでのチャットのログをiPhoneから参照できたりもする。たとえば中座するときも、iPhoneを持って行けばチャットを継続できて便利だ。ただ、「待受」という面では不満も多い。iPhoneはマルチタスクに対応していないので、チャット・ボイスともに受信できるのは、Skypeアプリが起動しているときだけ。ディスプレイスリープ中でもアプリを立ち上げておけば受信できるが、音やバイブで通知してくれるのはボイス受信時のみで、チャット受信時に通知はない。また、ディスプレイスリープ状態でしばらく放置すると、無線LANの接続は切れてしまう。
Skypeはリアルタイムの双方向コミュニケーションツールなので、受信があった瞬間をしっかりととらえないといけない。そういった意味で、待受面は、もっと改善して欲しいところだ。
夏頃に一般公開されるという次期iPhone OS 3.0では、個々のアプリでプッシュ受信を利用できるようになるという。実装がどのような形になるかわからないが、Skypeにも是非取り入れて欲しい機能だ。しかし、iPhoneでいつでもSkypeを受信できるようになってしまったら、いつでもSkypeがオンラインなわけで、それはそれでなんかSkypeじゃなくなる気もするなぁ。