Touch Diamondの気になるところ
2009年2月26日 11:00(甲斐祐樹)
これまでは全体的に良いところを書いてきましたが、使っていて気になるところをまとめておきたいと思います。
一番の課題はなんといっても「もっさり」な動作感。標準で設定されているメニュー画面「TouchFLO 3D」は、とてもわかりやすく使いやすい反面、本体メモリも大量に消費し、動作もかなり緩慢です。「TODAY」の設定画面からTouchFLO 3Dを外せばWindows Mobileの標準的な画面に戻りますが、今度は待受のメニュー画面に設定できる項目があまりに少なく使いにくくなってしまうのでカスタマイズが必要に。Windows Mobileがベースなだけに難しいとは思いますが、動作も軽くカスタマイズ不要のメニュー構成も期待したいところです。
十字ボタンの左右が押しにくいのも慣れるまでは苦労しました。左右ボタンは円の部分ではなく、円の横の平らな部分で反応するため、ちょっとでも横にずれると間違えて通話終了ボタンを押してしまい、アプリケーションが終了することもしばしば。最近はどの部分を押せばいいか体で覚えたので誤操作は減りましたが、始めて触る人はまちがいなく戸惑う部分だと思います。
操作体系が統一されておらず、ボタン操作とタッチ操作の両方が必要なのもちょっと残念。基本的な操作は十字ボタンでできますが、「戻る」だけタッチパネルのみだったりというアプリケーションもあり、歩きながらタッチパネルを押そうとしたら指がずれてアプリケーションを終了してしまう......、なんてこともありました。
ただ、動作以外の面はある程度慣れでこなせますし、PC定額データも使える小型のWindows Mobile端末としては他にない魅力もたくさんもっているTouch Diamond。このブログの初回でも書きましたが、あくまでデータ通信をメインに考え、そのプラスアルファとしてスマートフォン部分を捉えるのであれば、非常にコストパフォーマンスの高い1台だと思います。