みんなのケータイ
けっこうスマホ対応が進んでいる確定申告
【iPhone 6】
白根雅彦
(2015/3/31 06:00)
先日、確定申告書をプリントアウトしているとき、途中で家のプリンターのインクが切れてしまったので、コンビニのプリントサービスを利用した。ご存じの方も多いと思うが、主要なコンビニのコピー機はインターネット経由でPDFファイルなどをプリントアウトするサービスに対応している。
セブン-イレブンでは富士ゼロックスの「ネットプリント」、サークルKサンクスやファミリーマート、ローソンなどではシャープの「ネットワークプリントサービス」というサービスが使われている。いずれも印刷したいファイルを専用サーバーにアップロードすると、予約番号などが発行されるので、それをコンビニのコピー機で入力すればプリントアウトできるという仕組みだ。
普通のコピーやUSBメモリーからのプリントアウトに比べると、1枚あたり10円くらい高くなるが、カラープリントも可能だし、B4やA3といった家庭用プリンタでは対応しにくい大きさもプリントアウトできるのがけっこう便利だったりする。
「ネットプリント」と「ネットワークプリントサービス」、いずれもパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットからも利用可能だ。スマートフォン・タブレット向けには専用アプリが用意されていて、そのアプリからプリントアウトするデータをアップロードできる。
たとえばiPhoneでPDFファイルを表示しているとき、右上の共有アイコンをタップすると、PDFファイルを扱えるアプリのアイコンが表示される。その中から「ネットプリント」や「ネットワークプリントサービス」のアプリをタップすれば、そのPDFファイルはサーバーにアップロードされ、コンビニでプリントアウトできるようになる。
このプリントサービスを使えば、スマートフォンやタブレットだけでも、確定申告書の作成・プリントアウトが可能だったりする。
たとえば国税庁がWeb上で提供している「確定申告書等作成コーナー」は、スマートフォンやタブレットにも対応していて、確定申告書BならスマートフォンだけでPDFファイルまで作成し、コンビニでプリントアウトできる。確定申告書Bだけなら入力項目もそれほど多くないし、必要な数字を入力すれば計算もしてくれるので、手書きよりもお手軽な面もある。
筆者が利用しているオンライン会計サービス「freee」も、スマートフォンだけでPDFファイルを作成可能で、そのままコンビニでプリントアウトできる。こちらは有料サービスだが、それだけに高機能で、青色申告の各種申告書も処理・作成できる。
細かい処理作業はパソコンでやった方がラクではあるが、「freee」にはクレジットカードや銀行の口座データから取引の日付や金額、取引相手を自動取得する機能があり、こうして取り込んだ取引は手動で種類を確定するだけなので、スマートフォンだけでもけっこうこなせてしまう。
筆者の場合は、パソコンでいろいろな作業をするのに慣れているので、会計処理にはパソコンを使っているが、すでに一部の作業はスマートフォンで行うようになっているし、今年はスマートフォン利用率をもっと増やしたいとも思っている。移動中などのちょっとした空き時間に、スマートフォンで未確定の取引を処理する習慣を身につけ、今年こそは月末年末の作業負担を減らしたい。