みんなのケータイ

5年ぶりの中国取材で実感した「au海外放題」の便利さ加減

【iPhone 15 Pro Max】

 ファーウェイの取材で中国・東莞を訪れた。中国の取材は実に5年ぶりになる。

 中国で困るのがインターネット環境だ。もちろん、ホテルや発表会会場のWi-Fiは普通につながるものの、とにかくグーグル系のサービスが全くといって言いほど安定しないというか使い物にならない。上海や北京など、それなりのホテルでは問題なく使えるところもあったように記憶するが、今回の滞在先ではなかなかつながらずにイライラさせられた。

 そもそも、メールはグーグルに依存しているし、スマホで撮影した写真はその場でGoogle フォトに上げるようにしている。行き先を調べるのもGoogle マップだ。

 そこで役に立つのがキャリアのローミングサービスだ。これであればスマホだけでなくパソコンからでもグーグルのサービスに安定的にアクセスできる。

 中国に着いて早々、「iPhone 15 Pro Max」のデュアルSIM機能を活用することにした。仕事柄、音声電話がかかってくることが多いので、名刺に書いてあるauの電話番号は生かしつつ、データ通信に関してはahamoの国際ローミングサービスを利用することにした。これであれば、国内で使える20GBをそのまま中国でも利用可能だ。

 ただ、実際に使ってみると、音声着信が上手くいかなかったり、iMessageがちゃんと受信できなかったりと電話番号に関連するサービスが安定しないことに気がついた。

 とはいえ、データ通信に関してすこぶる快調。それどころか、1日で数GB、消費してしまうとあって、滞在中に足りなくなる恐れが出てきた(ahamo大盛りにしても、国際ローミング分は増えない)。

 そこで投入したのが今年3月に始まった「au海外放題」だ。

 予約なしで利用すると1日1200円となり、ahamoに比べるとちょっと割高感があるのだが、とにかく「使い放題」なのが安心感がある。スマホで撮影した画像をGoogle フォト経由で、Wi-Fiテザリングにつなげたノートパソコンからダウンロードして、処理を施して編集部に納品するなんてことも可能だ。

 通信速度も下りで40Mbps、上りは数Mbpsを爆速というわけではないが、仕事で使う分にはなんら問題ない。

 米国出張時は、ホテルや会場のWi-Fiに接続すれば何不自由なくインターネットを使えるが、中国ばかりはキャリアのローミングサービスが不可欠だ。

 キャリアのローミングサービスであれば、暇な時間はTVerなども見て過ごせる。

 これまでは定額制と言っても、1日で使えるデータ容量に制限があったが、au海外放題はとにかく使い放題なので、中国のような制限のある国でノートパソコンを使うユーザーにとっては、かなり頼りになる存在と言えそうだ。