みんなのケータイ

バッテリー寿命を延ばしたいので、夏は位置情報アプリの使用を控えることにします

 最近、いろんな製品の価格が高騰しています。特にiPhoneの値上げには驚いた人も多いのではないでしょうか。筆者もある程度は覚悟していたものの、その上げ幅にはちょっとびっくりしました。為替の状況を考えると致し方ないとはいえ、ますますスマートフォンが買い換えにくくなってきたなと感じています。

 買い換えサイクルを長くするためにも、今使っているスマートフォンが快適に使える時間を、少しでも長くしたいところ。中でも特に注意したいのはバッテリーの劣化ですよね。保証サービスに加入していれば、無償もしくは安価に交換することもできますが、少しでも寿命を延ばせればそれに越したことはないと思います。

iPhoneでは今のバッテリーの劣化具合が確認できます。筆者のiPhone 13 Proのバッテリーは、購入から10ヵ月で最大容量が96%となっています

 一般にバッテリーに負担をかけると言われるのが頻繁な充電や、過放電と過充電を繰り返すこと。スマホの電源が落ちる前、できれば20%くらいになったら充電するようにというのは自分でも気をつけられますが、問題は充電の方。最近は急速充電対応の機種が増えて充電時間も短くなってきているので、100%までいかないように80~90%でパッと止めるのは至難の業です。

 機種によってはフル充電しないようにする機能だったり、フル充電の状態が長く続かないように充電時間を調整する機能だったりが備わっているものもあります。iPhoneもiOS 13以降には「最適化されたバッテリー充電」という機能が追加されていて、80%まで充電したらその後は充電がゆっくりになって、フル充電状態の時間を短くする工夫がされています。ただそれでもつなぎっぱなしは良くないと思うので、できるだけ気をつけたいところなのですが、出掛けない日などはついうっかり、MagSafe充電器に置きっぱなしにしてしまいがちです。

過去24時間と、過去10日間のバッテリーにの使用状況。出掛ける機会が多かったこともありますが、アプリ毎の使用状況では位置情報を使うポイントアプリが上位にきています

 バッテリーに負担をかけることとして、もうひとつよく言われるのが充電しながら使うことです。外出先でバッテリーが切れそうになったときなど、やむを得ずやってしまいますが、ながら充電をすると端末が熱を持ちやすくなります。この熱がバッテリーの劣化を早める要因になるとのこと。Appleのサイトにも「35度を超える周辺温度にデバイスをさらさないことが特に重要」と書かれています。筆者もそうですが、ケースに入れてさらにポケットやカバンに入れている場合など、特に気温が高い今の時期は注意する必要があります。

 同じ理由からスマホの熱対策として、実は最近、使用を控えるようになったのが、位置情報を使うポイントアプリです。アプリを入れて歩いたり、移動するだけでポイントが貯まる、とっても有り難く楽しいアプリなのですが、バックグラウンドで位置情報を使うので、どうしてもバッテリーを多く使用するし、その分だけスマホが熱を持ちやすくなるからです。実際にカバンの中でiPhoneが異様に熱くなっていたことが何度かあり、設定の「バッテリー」からアプリ毎のバッテリーの使用状況をチェックしたら、バッテリー使用率の高い上位10アプリのうち、地図を含めて半分が位置情報を使用するアプリでした。

 もちろんポイントは貯めたいのですが、それでバッテリーが劣化してスマホの買い換えサイクルが短くなってしまっては、どっちがトクがわからなくなってしまいます。ケースで覆わないようにするなど、自分で工夫できることもあるとは思うのですが、少なくとも気温が高い間は、ちょっとアプリの利用を控えようかなと思っているところです。