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オオタニサンを観るならスマホ視聴も可能なnasneが最適解かも

オオタニサンをいつでもどこでも観られる!? nasneの意外なメリット

 2022年4月にMLBがようやく開幕した。筆者自身はどこかのチームのファンというわけではないが、やっぱり日本人としては海外で活躍する日本人選手を応援したいし、その姿を映像でしっかり見届けたいもの。特にオオタニサンは今年の開幕投手に指名され、しかもバッターとしては1番に据えられるという、これで興奮しなくてどうするんだという状況。絶対にリアルタイムで観なければ!

 日本国内でMLBの試合をリアルタイムで観られるサービスは、ABEMA、Hulu、J SPORTS、MLB.TVなどいくつかあるが、このなかで一番安価に観られるのがABEMAだ。MLBの無料ライブ配信が行なわれるので、お金をかけることなく気軽に観られる。が、一部の試合は無料では配信されず、有料契約(月額960円)が必要となる。Huluも同じ(月額1026円)だ。オオタニサン(MLB)だけを観たいならMLB.TVでもいいが、年間119.99ドル~とそこそこかかる。

 そこまで熱狂的なファンではない筆者としては、MLB専用のコンテンツを契約するのはなんとなくもったいない。なので、最終的に選んだのはJ SPORTS。衛星放送で観る場合は「基本料金+J SPORTSの4チャンネル」で計2941円とまあまあのお値段ではある。が、MLB以外に自転車レースやモータースポーツも視聴したい筆者としては、それらもきちんと放送してくれる衛星放送のJ SPORTSがぴったりだと思った。

 ただ、J SPORTSを契約するときに気を付けなければいけないのが、どこでどういうプランにするか。J SPORTSはAmazon Prime Videoの専用チャンネルとしても配信されているし、J SPORTS自体がオンデマンド専用の「J SPORTSオンデマンド」というサービスも提供している。のだが、これらはオオタニサンが観られない。結局のところ、J SPORTSでちゃんとリアルタイムでオオタニサンを応援するには、オオタニサン出場試合を全戦放送するとしている衛星放送のJ SPORTSが確実なのだ。

Amazon Prime Videoのライブ配信の番組表。オオタニサンが160kmの直球を投げている時間帯なのだが、MLBの試合の模様は配信されていない
J SPORTSの4チャンネルで2512円。これに基本料金が加わるので計2941円と、それなりに高いが……

 で、衛星放送のJ SPORTSを観るとして、次になにで視聴するかが問題になった。昨シーズンまではリビングのテレビで観ていたのだが、子供たちにテレビが占領されがちなこともあって、途中でチャンネルを変えられることが頻発した。これではストレス溜まりまくりなのでなんとかならないかな、と考えていたときに、ふと思いついたのが、昨年自宅に導入した「nasne」で観るという方法だ。

ネットワーク経由での視聴が前提となるHDDレコーダー「nasne」。クローゼットに置いてある

 「J SPORTSをnasneで観る」のは、意外に合理的なのかもしれない。なぜなら視聴するデバイスが1台に限定されないからだ。というのも、J SPORTSのような衛星放送の有料チャンネル(BSのNHKもそうだが)は、スクランブルや制限を解除するために、テレビの個体を識別する番号を登録する必要がある。すなわちテレビに装着しているB-CASカードか、内蔵しているACASの番号だ。たとえばリビングのテレビで視聴しようと思うと、リビングのテレビに挿入しているB-CASカードなどの番号を登録することになる。

 しかしそうすると、当然ながらそのテレビでしかJ SPORTSが観られないことになる(B-CASカードを他のテレビに移せば観られないこともないが、手間を考えると現実的ではない。内蔵型のACASだとそれすらもできない)。子供たちに占有されているリビングのテレビで観る契約にしてしまうと、また大人と子供の醜いチャンネル争いが勃発することだろう。

有料チャンネルの契約は通常B-CASカード(ACAS)にひもづけられる

 しかしnasneはそうならない。nasneはネットワーク経由でテレビ放送や録画番組を視聴するためのHDD内蔵チューナーで、映像視聴が特定のテレビや端末に限定されることがないからだ。nasne専用のtorneアプリが利用可能なAndroid TVやスマートフォン、タブレット、またはPC TV PlusなどのWindowsアプリケーションがあればどこからでも視聴できる。筆者宅で言えば、手持ちのスマートフォンでも観られるし、タブレットでも観られるし、仕事用パソコンでも観られるし、リビングのテレビもAndroid TVなので問題なく観られる(たぶん観られない)。自宅のどこにいても、あるいは外出中でも、オオタニサンを応援できるのだ。

 本来1台のテレビでしか観られない有料衛星放送チャンネルを、あらゆる端末で観られるというのはかなりの強み。最近では一般の外付けHDD / Blu-rayレコーダーもネットワーク経由で番組再生できる製品が多くなってきているので、これはnasneに限った話ではないのだけれど。今までnasneを地上波のテレビ録画にばかり使っていたのが、これからは衛星放送の視聴にも大活躍してくれそうで、2022年シーズンはとっても楽しみである。ああ! オオタニサン負けた!

タブレットでも観られるし、仕事用のパソコンでも観られる。ただしnasneが1台しかないので複数端末での同時視聴は不可