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あまり使ってないau回線を基本料0円の「povo2.0」に乗り換えたら

 実は今、宙ぶらりんになっているau回線が1契約あります。ここ最近は外出の機会が減り、パケットを消費することもほとんどないので、段階制の「ピタットプラン 4G LTE」にしているのですが、先月のデータ使用量は1GB未満、請求額は3058円(家族割プラス適用、オプション除く)でした。

 先日KDDIのオンライン専用ブランド「povo」の新料金が発表になりました。新しい料金プランの「povo2.0」では、基本料が0円になるとのこと。今の筆者のような使い方であれば、基本料0円で回線を維持できるのは大きな魅力です。そこで乗り換えた場合にどうなるか、シミュレーションしてみました。

 「povo2.0」は基本料0円で、必要なときに必要なデータ量を、トッピングという形で追加して使うしくみになっています。トッピングができるデータ量は1GB、3GB、20GB、60GB、150GBの5段階あるのですが、ユニークなのはそれぞれ、使える期間が一定ではないこと。1GBは7日間、3GB、20GBは30日間、60GBは90日間、150GBは180日間と、 小容量は短く、大容量は長く なっています。これまでのpovoこと「povo1.0」と同様に、24時間だけ使い放題にできるというトッピングもあります。なお料金は、当然ながら大容量になるほど1GBあたりの単価が下がるしくみ。1GBは390円ですが、150GBは1万2980円で1GB換算では86.5円になります。

 さて前述のように筆者のau回線はサブ回線であり、たまに出掛けるときだけ通信をするという使い方で、1ヵ月に1GBも使っていないのですが、「povo2.0」に乗り換える際にちょっとだけ悩ましいのは、最小容量の1GBの使える期間が7日間だということです。週に1回程度出掛けるとして、そのたびに1GBをトッピングするとなると、1GB(7日)390円×4週で月額料金は1560円になります。もちろんこれでも今と比べると約半額なので、乗り換えた方が安くなるのは間違いないのですが、だったら3GB(30日)990円を月に1度トッピングした方が安く、この場合の月額料金は今の約3分の1で済む計算になります。

 また乗り換えにあたってネックとなるのが、「povo2.0」ではau家族割プラスの割引はもちろん、人数のカウントからも対象外になるということ(povo1.0では割引はなくなるものの、カウント対象でした)。乗り換えをするとその回線だけでなく、もう1回線(家族回線)の方の割引もなくなってしまいます。筆者の場合は2回線で、もともとの割引が1回線につき550円なのでまだ諦めもつきますが、3回線の場合は1回線につき1100円と割引が大きいので、それだけ失うものも大きいです。家族でauを使っていて「povo2.0」に乗り換える場合は、この点、要注意と言えるでしょう。

2回線分の家族割プラスがなくなるのは確かに痛いですし、キャリアメールが使えない、店頭や電話でのサポートが受けられないなどの制限もありますが、それらを差し引いても「povo2.0」はかなり安くて魅力的です。余ったデータを繰り越しできないこともpovoの気になるポイントでしたが、「povo2.0」では繰り越しこそできないものの、大容量のトッピングでは使える期間が長くなっているため、かなり柔軟な使い方ができるのでは?と思います。筆者のようにあまり使っていないケースだけでなく、月によって使うデータ量が大きく変動する人にとっても、魅力的なプランなのではないでしょうか。

というわけで9月下旬に受付が始まったら、早速「povo2.0」に乗り換えようと思っているのですが、1つだけ不安なことが……。トッピングの手続きはアプリから簡単にできるとのことですが、筆者は超のつく面倒くさがり屋なのです。たまに出掛けていざ使おうと思ったときに、128kbpsでしかつながらず……「ああ手続きしないといけないのかー。いちいちめんどくさいから、もう一番大容量で一番長く使えるのにしておこう。ポチっ」となってしまわないか、自分のことながらちょっとヒヤヒヤしています。まぁそれでも月額換算したら、今よりはずっと安いんですけどね。