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筆者がiPhone 12 miniをメイン端末に選んだ理由
【iPhone 12 mini】
2021年2月19日 06:00
そういえば購入してからもう3ヶ月ほど経過しているが、筆者はいま、iPhone 12 miniをメイン端末として使っている。宿命（仕事）のためにiPhoneは全部買っている筆者なので、手元にはiPhone 12 mini、iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxの4台が揃っていて、一通りじっくり触っているが、いまのところ「iPhone 12 miniが筆者のメイン端末として最適」と考えている。
iPhone 12の各モデルを比較する上で最初に注目するべきは、機能と性能だ。実はProモデルと通常モデル、機能と性能の差はかなり小さい。
まずProモデルはシステムメモリー量が多いが、体感に差が出るほどメモリーを使うアプリは少ないので、現時点では恩恵を受けづらい。プロセッサーは全モデル同じだ。
カメラにも差があり、Proモデルは望遠レンズとLiDARセンサー、RAW撮影機能を搭載する。しかし望遠レンズは画質がやや悪く、基本的には標準広角レンズを使うことになる。LiDARはARアプリが充実するまではなくて困ることもないだろう。RAW画像は1枚27MBもあるので、常用しにくい。Pro Maxだけ、使用頻度の高い標準広角レンズの性能が高いが、実際に使ってみてもその差異は実感できていない。
miniモデルは本体サイズが小さいのでバッテリサイズも小さいが、これも気にしていない。ディスプレイも小さいので画面表示の消費電力も小さいからだ。画面消灯時の電池の持ちについては、あまり気にならない。
日常で使うような機能・性能面でiPhone 12 miniは他モデルに劣らない、あるいは劣るポイント（メモリー量とカメラ）は問題にならない、そう筆者は考えた。
そうなると比較ポイントはサイズ・重量となるが、筆者にとってiPhone 12 miniのサイズ・重量はジャストフィットした。
筆者も前世代はiPhone 11 Pro、その前世代ではiPhone XS MaxやiPhone XRを使っていたので、いまどきのスマホのサイズ感には慣れているつもりだ。しかしそのあたりのサイズ感に慣れていても、iPhone 12 miniのコンパクトさは「なんだこれ」と感じるくらい扱いやすい。
とくにこのサイズ感、片手で操作しやすいのが大きなポイントだ。いまどきのスマホはスマホリングがないと安定した片手操作がしにくいが、iPhone 12 miniのサイズだとスマホリングなしでも、片手で握り、親指で隅々までタップできる。スマホを手にする時間が長い人ほど、ここはメリットとなるはずだ。
筆者も44歳なりに小さい文字が読みにくくなっているが、iPhone 12 miniの画面の小ささはさほど気にならない。実用アプリの多くは画面が小さくても文字サイズは変わらない（表示できる文字量が減る）し、ゲームなど画面サイズに合わせて縮小表示されるアプリは、もともとUI要素が大きめのものなので、画面の小ささで困ることは少ない。
画面が小さいと電子コミックや動画などが見にくくなるが、筆者はもともとそうしたコンテンツをiPadで楽しんでいるので、そこも気にならない。そもそもMaxモデルでも電子コミックや動画には小さいので、大きな画面のスマホを使うのではなく、iPad miniあたりの併用がおすすめだ。
ここ数年、スマホの大型化と高機能化が進んでいるので、iPhone 12シリーズを選ぶとき、「小さすぎるのでは」とか「性能が悪いんじゃないか」と感じ、iPhone 12 miniを選ぶのに躊躇してしまう人は少なくないと思う。しかしこの小ささはデメリットもあるがメリットも大きい。そして性能差は日常利用で気になるものでもない。
もちろん、どのモデルがベストかは、その人の利用スタイルや価値観次第だ。しかしiPhone 12シリーズを選ぶときは、「小さい」＝「劣る」のような先入観は捨て去ってから選んで欲しいと思う。