みんなのケータイ
キャンペーンにつられてmineoにMNPしてみたら予想外の結果に
2020年2月12日 06:00
これまでサブ回線としてIIJmioを使ってきた。特に不満があるというわけではなかったけれど、mineoが2月1日からスタートしたキャンペーンにつられて「試しにMNPしてみるか」と思い立った。特定のプランで6カ月間の利用料金が800円引きの月額710円(税込781円)になるというものだ。
割引額は魅力的だが、それだけではない。mineoにはユーザー間で高速データ通信量をシェアできる「パケットギフト」や「フリータンク」といった独自のサービスもあるので、いろいろ便利になるかも、という期待もあった。
IIJmioからmineoへのMNPは、すべてWeb上から手続きできるので楽ちんだ。最初にIIJmioで「MNP予約番号」を発行してもらい、次にMNPでmineoに新規に申込みをする。IIJmioでは、MNP予約番号の発行に最大4日かかるとされていたが、あっさり翌日には発行された。
mineoでも、申込みから新しいSIMが送られてくるまで1週間程度とアナウンスされているけれど、こちらも1日で審査と出荷が完了。その翌日にはSIMが届いたので、IIJmioでの手続きからわずか2日でMNPできてしまった。季節的に空いていたこともあるのかもしれないけれど、かなりスピーディ。
回線切り替えは、iPhone上ではプロファイルをダウンロードしてインストールするだけなので、手動でAPN設定をする手間はない。モバイルルーターについては、本来は一覧から選択するだけで簡単にAPN設定できる機種なのだが、mineoについては対応していなかったようだ。なので手動でAPN設定を行い、無事通信できるようになった。
で、元々の意図としては回線維持料金が少しは安くなればなあ、という思いでMNPしたわけだけれど、結局はそれほどお得な感じにはならなかった。というか、大出費である。なぜなら、IIJmioのMNP転出手数料、mineoの初期契約事務手数料、SIMカード発行料、さらには1カ月間ほとんど丸ごと被るそれぞれの月額料金があるから。これを合わせると以下のように1万円近い額になってしまうのだ。
移行月にかかる費用 | ||
IIJmio | MNP転出手数料 | 3300円 |
IIJmio | 月額料金 | 1760円前後 |
mineo | 初期契約事務手数料 | 3300円 |
mineo | SIMカード発行料 | 440円 |
mineo | 月額料金 | 781円前後(税込、7カ月目以降は1661円前後) |
移行月の費用合計 | 約9581円 |
※IIJmio、mineoともに音声通話付きデータプラン(3GB)
※ユニバーサルサービス料を除いて計算
6カ月間割引される金額、その後の月額約100円の差額を考えても、転出・初期費用(7040円)を取り戻せるのは19カ月後である。1年半か~……。そもそも音声通話はほとんど使っていない(けれど音声通話はあったほうがいろいろと都合がいい)ので、MNPせず新規に番号を振ってもらっても良かったんじゃ……と思わないこともない。今さらだけど。とりあえず、mineoのパケットギフトやフリータンクなどのサービスに期待しよう。