みんなのケータイ

英語での取材に便利なテープ起こしアプリ「Otter」

 仕事柄、外国人にインタビュー取材する機会が多い。また、海外で開催される新製品発表会や基調講演など、英語を聞いて記事を書かなくてはいけないことがある。あまり英語が得意ではないだけに、これが結構大変。

 新製品発表会などは最近はストリーミング中継として配信されているので、あとから英語の発言を聞き直すことができる。もちろん、インタビュー取材でも、同時に録音しているデータを聞き直すことになる。

 昔はICレコーダーを持ち歩き、録音データをPCにコピーしたりして聞いていたが、ここ10年はスマホのレコーダーアプリが音もよく、データ管理も楽なので、すっかりスマホで録音するのが日常になった。

 日本人相手のインタビュー取材では、もっぱらiPhoneに標準搭載されているボイスメモアプリを使っているのだが、英語を喋る外国人の時に重宝して使っているのが「Otter」というアプリだ。シリコンバレーに在住する日本人記者さんが「とても便利で愛用している」という話を聞き、自分も使いことにした。

Otter

 このOtter、何がすごいって、英語で発言した内容をその場でサクサクとテキスト化していくのだ。これが結構、精度が高く、英語の発言からテキスト化される様子を見ているだけでも楽しかったりする。

 Otterで録音したデータを、あとで聞こうとすると、そのテキスト部分がハイライトで表示されるので、この発言がなんと言っているのか、どういう単語なのかがキチンとわかって便利なのだ。この手のアプリはいくつか試したが、これまでの精度は大したもんだと思う。

 ちなみにこのアプリは無料で利用できるのだが、儲ける仕組みがちょっと面白い。実は無料で使えるのは1カ月600分ぶんだけであり、それ以上、録音するには有料プランに入らないといけないという仕組みなのだ。有料のプレミアムプランは6000分使えて、1カ月1100円、年間だと4400円引きの8800円となっている。さすがに、1カ月に10時間近く、外国人相手にインタビューすることはないので、今のところは無料プランで事足りている。

 録音データを聞き取って、テキストに起こす「テープ起こし」という作業は本当に苦痛でしかないのだが、苦手な英語で、かなりの精度でテープ起こししてくれるOtterの存在はとてもありがたい。願わくば、これの日本語版が登場してもらい、かなりの精度で日本語をテープ起こししてくれると、自分の仕事がさらに捗るのだが。やはり、日本語は英語と比べて、解析するデータが少なく、なかなか難しいのかもしれない。

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