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期待値を上回った「Pixel 3」をメイン端末にできない理由

【Pixel 3】

 Googleのスマートフォン「Pixel 3」シリーズが、ドコモとソフトバンクより発売されました。

 正直に言うと、発表時点ではそれほど惹かれなかった同機種ですが、発売後にSNSなどにアップされるPixel 3で撮影された写真を見て「あ、これはいいかも……」と考えを改め購入することに。

 ドコモの公式オンラインストア「ドコモオンラインショップ」では、発売後しばらく在庫切れとなっていましたが、運良く11月末に入荷・予約なしで購入することができました。

 もともと「メイン端末としてがっつり使おう」と思っていたわけではなく、サブ端末として使う予定だったこともあり、ディスプレイが小さい「Pixel 3」をチョイス。筆者はドコモ版を機種変更で購入したため、ストレージが64GBモデルしか選べない点はやや不安ですが、映画や音楽を大量にダウンロードしていないため、今のところは問題無く使えています。

ポートレートモード

 Pixel 3のお気に入りはカメラのポートレートモード。端末がロックされていても、別のアプリを起動中でも、電源キーの2度押しでカメラを起動して、スワイプ(またはタッチ)ですぐにポートレートモードを有効にできるので「撮りたい時にすぐにポートレート撮影」ができます。

 Pixel 3のアウトカメラは、流行のデュアル・トリプルではなくシングルカメラですが、Pixel 3で撮影した写真を見てみると「シングルカメラ故の力不足」を感じることはありません。むしろ「スマホにおまかせ」で、細かい設定などなどを気にせずにカメラ撮影を楽しめています。

 反対に、今のところその魅力が実感できていないのが夜景モード。Pixel 3は、周囲の明るさなどを考慮して自動的に「夜景モードを試しますか?」と聞いてくるなど、端末の一つの売りとして夜景モードがアピールされているように感じるのですが、都外に住む友人が「東京の夜景は明るいので、夜景モードにする必要が無い」と言うように、東京都内でビルなどの夜景を撮影する限り、さほど夜景モードにする必要性を感じていません。逆に言えば、夜景モードに設定しなくても、十分に明るい写真が撮影できます。

代々木のドコモタワーを撮影(通常モード)
代々木のドコモタワーを撮影(夜景モード)
さっぽろテレビ塔(通常モードで撮影)

 本体の側面を握ることでGoogleアシスタントを起動する「Active Edge」は、端末がロック状態でも握ってGoogleアシスタントを起動できるため、移動中にふと思いたった内容をGoogleアシスタント経由で検索したり、カレンダーやタイマーを設定したりする用途に便利。一部の操作を行うためにはロック解除が必要となりますが、Googleアシスタントの音声認識がかなり実用的な水準にあることを含めて便利に使える機能です。

Active Edgeに関する設定
ロック状態からでもダイレクトに「Googleアシスタント」を起動できる

 実際に「Active Edge」を使ってみるまでは、側面の「握り判定」が誤って判定されることでストレスを感じるかも……という心配がありましたが、購入から約2カ月ほど使うなかで、誤って「Active Edge」によるGoogleアシスタントを起動したことは一度もありません。

 ポートレート撮影や広角インカメなどカメラ周りが楽しいPixel 3ですが、それでも「メインで使うスマートフォン」に昇格できない理由は、決済サービスの「iD」で使うクレジットカードに、ドコモの「dカード」が設定できないことが最大の理由です。

 Pixel 3はドコモも発売するスマートフォンでありながら、ドコモ向けのカスタマイズがされていないためか、決済サービス「iD」の支払方法に「dカード」を設定することができなくなっています。この組み合わせを使っていない方にとっては気にする必要が無い制限ですが、フィーチャーフォンの時代から、この組み合わせで「iD」を使っている筆者にとっては、致命的な問題と言えます。

 「iDの支払方法にdカードを設定」は、ドコモがdカードを推していることや、Pixel 3がドコモから発売されていることを考えると、極めて自然というか、普通の選択肢として使おうとしている方も多いのでは……と思うと、この点はドコモさんに何とか頑張って対応して欲しいところです。

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