みんなのケータイ
いろんな証券会社とのスマホを使った付き合いかた
【iPhone X】
2018年7月9日 06:00
筆者はここ2年ほど、わりとしっかりと株取引をやっている。真面目に勉強したわけでもないので、まだまだ素人・初心者だが、スマホやタブレットを駆使しつつ、主に仕事外で好きなジャンルであるゲーム関連の株式を売ったり買ったりしている。
といっても、毎日売買してるかというとそうでもなく、余裕があるときに“ながら”でなんとなく株価を眺めて、「あー、ここは買わないと/売らないと」というタイミングでたまに売り買いするというくらいだ。仕事が忙しかったりすると売買を忘れたりして、痛い目を見ることも多い。それでも昨年はそこそこの利益を出すこともできたが、今年はここまでプラスマイナスゼロくらいで、安定して稼げてる感じでもない。とくにここ2週間ほどは貿易摩擦懸念などのおかげでボロボロである。
株取引するための証券会社は、大ざっぱに2種類に分類できる。ひとつは楽天証券やSBI証券、カブドットコム証券などのようなネット取引がメインの証券会社、いわゆるネット証券で、こちらは手数料が安い。ちなみに筆者はMac版アプリも提供しているという理由で楽天証券をメインに使っている(しかし最近はもっぱらiPadアプリで取引している)。
もうひとつは、みずほ証券やSMBC日興証券、大和証券といった、多数の支店を全国に持っているような普通の証券会社で、こちらは店舗の担当者がついて対面や電話で売買できる代わりに、ネット証券に比べると取引手数料が割高なことが多い。なので、普段の株取引には手数料が安いネット証券で取引するのがおすすめだ。だったらネット証券だけを使っていればイイじゃん、となりそうものだが、そういうものでもなかったりする。
たとえば新規公開株式(IPO)の公募は、銘柄ごとに各証券会社で取り扱う公募株数が異なり、ネット証券では取り扱いが少ない(SBI証券は例外的に多い)。購入を申し込んでも割り当てされずに買えないケースも多いので、筆者は買う可能性を高めるために、IPO公募株数が多い傾向のある、IPOに強い複数の証券会社に口座を持っている。IPOは情報収集を怠らなければ、損するリスクを下げつつ、大きな利益率を得やすい傾向がある。しかしなかなか買えないので、買える可能性を高くするための工夫として複数の口座を持つ、という考えだ。
しかしIPO取り扱いが多い非ネット系の証券会社は、ネット証券に比べるとスマホアプリがやや未熟なことが多い。
たとえば大和証券とSMBC日興証券は、それぞれスマホアプリを提供しているが、いずれも機能は最低限のものだけで、iPhone X解像度や生体認証には対応していない。大和証券のアプリはパスワード保存もiCloudキーチェーンの自動入力もできず、毎回パスワードの手打ちが必要だ。一方のSMBC日興証券はパスワードを保存できるが、生体認証非対応なのでやや心配だ(スマホ自体が生体認証でロックされているが)。
みずほ証券はスマホアプリ自体が存在せず、Webサイト経由で取引することになる。しかしiCloudキーチェーンによるWebサイトへのパスワード自動入力機能は、生体認証で保護されているので、使い勝手や安全性はそこまで悪くなかったりもする。むしろ大和証券やSMBC日興証券もWebサイト経由で利用した方がイイかな、とも思うくらいだ。
ちなみに大和証券とSMBC日興証券のログインにはID(口座番号)とパスワード以外にも支店番号が必要なのだが、支店番号はiCloudキーチェーンの自動入力ができないので、暗記しておく必要があったりする。地味に不便である。
複数の証券会社や銀行に金融資産を持つようになると、いちいちすべての証券会社にログインし、価格をチェックするのが面倒なので、「Yahoo!ファイナンス」など、資産ポートフォリオを計算できるアプリを使うのがオススメだ。自分の持っている株式や投資信託を登録し、その数と平均取得単価を入力しておけば、ほぼリアルタイムに金融資産や含み益の総額を見ることができる。
筆者の場合、普段、保有する株式や株式や投資信託の時価はYahoo!ファインス上で確認しておいて、売買タイミングになったらアプリやWebを使う、という使い方をしている。しかし、いざ必要なときに、各証券会社のアプリやWebの使い方がわからなくて絶好機を逃す、みたいなこともあり得るので、各社のアプリやWebには慣れておくようにはしておこう。
最近は市況が不安定で、ほとんど儲からない、というかむしろ損失が続いてる状態で、筆者も持ち高を調整しているところでもある。しかし、すでに筆者にとって、株取引は趣味みたいなものになりつつあるので、今後もやんわりと楽しみながらやっていきたい。