みんなのケータイ

ワールドカップをラジオアプリで

【Galaxy Note8 SCV37】

 モリカケやら日大アメフト部やら問題山積みの日本において、世間の話題はワールドカップ一色。少なくとも本稿執筆時点ではそうなのだが、その後も盛り上がっているかどうかは決勝トーナメント初戦(日本対ベルギー)の結果次第かもしれない。

 ワールドカップの視聴といえば、やはりテレビ。できることなら家に帰ってじっくり楽しみたい。が、仕事の都合で家では見られない、なんていうこともある。実際、先日のグループリーグ初戦(日本対コロンビア)でそんな状況になった。

NHKラジオのアプリ「らじる★らじる」

 キックオフまでにはどうにか仕事を切り上げ、帰宅途中の電車の中でフルセグ or ワンセグでとも思ったが、筆者は地下鉄通勤で地上波での視聴は不可能。諦められない筆者がとった手段は、当日中継していたNHKラジオのアプリ「らじる★らじる」のダウンロード。音声だけでも、試合展開だけでもライブで楽しみたいと考えたからだ。その後、前半が終了したあたりでNHKが「NHKスポーツ」アプリで放送同時配信をしていたことに気づくわけだが……(試合によっては民放系の「TVer」でも生中継されている)。

 正直、車を運転している時ぐらいしかラジオでスポーツ中継を聞くなんてことはないが、これはこれで新鮮。木村和司の淡泊な解説も、絵が無いラジオ中継の場合は実況の邪魔にならず、わりといい。そんな感じでラジオ中継を満喫しながら帰宅し、テレビでの視聴に切り替えた。

イヤホンケーブル無しでテレビアプリを起動した際に出る悲しいアラート

 と振り返って感じたのは、フルセグ/ワンセグの扱いの微妙なところ。筆者が使っているGalaxy Note8 SCV37をはじめ、フルセグ/ワンセグ対応をうたっている端末でも、今や多くの機種がアンテナを内蔵していないので、別途イヤホンケーブルが必要になる。左右独立ワイヤレスイヤホンの市場が立ち上がりはじめているだけに、由々しき事態である。

 先日の大阪北部地震の際にはより強く思ったが、これでは何のためにチューナーを積んでいるのか……。ワンセグ対応端末を持っているだけでNHKの受信料の支払い義務があるとする判決もあるが、単体で視聴できないのだとすると、この辺の解釈も微妙になってくる。総務省も店頭での説明時間が長くなるようなガイドライン改定ではなく、有限な電波資源を無駄なく使うような電波行政に力を入れていただきたい。