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Galaxy S9の新色を韓国展示会で見てきた

 日本でも発売になったGalaxy S9とS9+。グローバルでの出だしは順調で、Canalysの調査によると販売開始から2カ月間の出荷台数は800万台。昨年のGalaxy S8シリーズ、一昨年のGalaxy S7シリーズとほぼ同等の動きを見せている。

 Galaxy S9/S9+は一見するとGalaxy S8/S8+と外観上の大きな差が見られない。カメラ機能の充実など中身は大幅にバージョンアップしているものの、外観の差別点は新色が追加されたくらい。その新色のLilac Purpleも上品な色合いは評価できるが、インパクトはやや弱いように感じられる。

 そう感じているのは筆者だけではなく、サムスンが立て直しを図っている中国の消費者も同じ意見なのだろう。ということでGalaxy S9には早くも新色として赤とゴールドが中国向けに追加される。その2つのモデルが韓国のイベント「World IT Show 2018」のサムスンブースで展示されていた。どちらの色も「定番」といえるもの。

Galaxy S9の新色の赤
ひときわ目立つ色合いだ

 その2色の中でも赤い色は大きく目を引き、来場者たちもこぞってその色合いを確かめていた。韓国での販売は未定とのことだが、昨年冬に登場したGalaxy S8の赤色版が人気だったことを考えると、後から追加される可能性は高そうだ。

 ちなみに中国の2018年第1四半期のメーカーシェアはIDCによると、ファーウェイ(honor含む)、OPPO、Vivo、シャオミ、アップルと続き、ここまでが10%以上を確保。以下ジオニー、メイズ、サムスン、OnePlusと続く。サムスンは120万台と踏ん張りどころで、新色による販売増を期待したいところだろうか。

こちらも定番カラーのゴールド

 赤モデルは中国でも各社が出しており、Galaxy S9シリーズに最初からその色が含まれなかったのは不思議とも言える。出遅れた部分を赤&ゴールドの2色で大々的にアピールすることで、シェア回復を狙いたいのだろう。

 サムスンは中国市場でGalaxy S9/S9+へ買い替え時の旧機種下取りキャンペーンも行っている。Galaxy S9の新色追加でほかのGalaxyシリーズへの注目が集まれば、販売数も少しずつ上向くだろう。まだ気が早いものの、第2四半期にどこまで数を延ばすか注目だ。