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HUAWEI Mate 10 Proで“超速翻訳”を試してみました

【HUAWEI Mate 10 Pro】

今回の旅で使っているSIM。15日間で4GBまで高速通信が使える

 Mobile World Congress(MWC) 2018の取材のためにスペイン・バルセロナに来ています。滞在中にメインで使っているスマホは、HUAWEI Mate 10 Pro。DSDS対応なので、日本で使っているLINEモバイルのSIMを入れたまま、出発前にAmazonで買っておいたAISのプリペイドSIM(4GBで3580円)を挿して使っています。

 AISはタイの通信事業者で、海外ローミングに対応するプリペイドSIMを販売しています。アジアとヨーロッパの主要国で使えるので、出発前に日本で挿して、ちゃんとつながることを確認でき、乗り継ぎがある場合は、経由する空港でも、ローミング先につながります。現地で買うSIMに比べると割高ですが、SIMを売っている店を探したりする時間を節約できますし、渡航先でデータを使い切れなくても、使用期限内なら帰国してからでも使えるので経済的。というわけで、ここ1~2年はAISのSIMがお気に入りです。

「Microsoft 翻訳」のスタート画面。マイクをタップすると声で、キーボードを押すとテキスト入力で調べられる

 前置きが長くなってしまいましたが、今回の出張では、Mate 10 Proで試してみたかったアプリがあります。それは「Microsoft 翻訳」。日本語を話したり、テキストを入力したりして、指定した外国語に翻訳したり、意味がわからない外国語をカメラで写して翻訳したりできるものです。「Google 翻訳」と同じようなアプリといっても差し支えないでしょう。

 ですが、Mate 10 Proにプリインストールされている「Microsoft 翻訳」はちょっと違います。Mate 10 Proは、AI専用のプロセッサーが大きな特徴となっている機種です。この「Microsoft 翻訳」はMate 10 Pro向けにカスタマイズされたもので、AI専用のプロセッサーの恩恵を受けられるようになっているとのこと。実際に日本語を話して英語に訳してみると、翻訳結果が表れるのはかなり早い印象。これなら、まったく勉強したことがない言語の国を訪れたときに重宝するのでは……。

 バルセロナに着いて3日目、いまのところ「Microsoft 翻訳」の満足度は80%くらい。音声で検索するときはネットに接続する必要があり、結果が表示されるまでに数秒かかることがあるのですが、テキストで検索すると、1字入力すると、すぐに翻訳が始まるといった具合で、入力を終えた時には翻訳結果が表示されています。しかも、事前に翻訳する言語をダウンロードしておけばオフラインでも調べられます。

翻訳先の言語をダウンロードしておくとオフラインでも利用できて便利
テキスト入力での検索結果。スピーカーのアイコンをタップすると音声も聞ける
画面に大きく表示して、伝えたい相手に見せることも

 アプリからカメラを起動して、画像から検索できるのも便利。これもオフラインで使えます。画像内のテキストの量にもよりますが、翻訳結果が表示されるまでは1~3秒程度。「Google 翻訳」にも同様の機能がありますが、「Microsoft 翻訳」のほうが操作がシンプルで、翻訳もスピーディーだと思います。とは言え、カメラでの検索は、テキストの書体にもよるのか、翻訳できなかったり、おかしな結果が表示されることもしばしば。そもそもスペイン語はわからないのですから、おかしな翻訳を見ると、ちゃんと翻訳されているであろう結果にも大丈夫かな? って不安になってしまうんですよね。

 それでも、アプリでの翻訳がこんなに役立つとは、あらためて驚きました。最近は、音声での自動翻訳機が続々と登場していますが、多言語対応で、テキスト入力やカメラでも調べられる利便性を考えると、やはりスマホのほうが有利だし、さらなる精度向上にも期待したいですね。

短い言葉の翻訳には役立ちそうな印象
よくわからない翻訳結果が出ることもあるが、素早く表示されるので、ガッカリ感は少ない