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ウェアラブルからスマートフォンまで~CES 2018のNokiaブースに感動

 スマートフォンラインナップも出揃い、スマートヘルスケア製品も新製品が登場。1月にラスベガスで開催されたCES 2018にはノキアが堂々たるブースを構えて出展していた。Nokiaマニアの筆者にとってもこれはうれしいことだった。

 ブースの規模は大きくはないものの、睡眠体験を向上させる新製品の「Nokia Sleep」をブースの中央に設置し、Nokiaが人々の生活をより豊かなものにする企業であることを大きくアピールしていた。できれば設置されたベッドの上でちょっと仮眠しつつ、Nokia Sleepの使い勝手を試したかったところだ。ちょうど筆者は引っ越しを済ませたあとであり、新居のベッドにはこのNokia Sleepを導入したいと思う。

CES 2018のNokiaブース
睡眠状態をより細かく記録できるNokia Sleep

 ウェアラブルではアクティビティートラッカーの「Nokia Steel」「Nokia Steel HR」を本体のカラバリやバンドの色別に多数を展示。その華やかな様はファッションウォッチメーカーのようだった。スマートウォッチ系の展示と言うと機能面での紹介を行うメーカーが多いが、腕にはめるウェアラブルデバイスはまず見た目が重要だ。

 このあたりは旧Withings時代を含め、長年ウェアラブルを手掛けてきたメーカーだけに見せ方をよくわかっている。来訪者の多くが機能以前に「どの色にしよう」と、楽しそうに製品を選んでいた。

Nokiaの一番の目玉はSteelシリーズのウェアラブルデバイス
腕時計売り場のように展示は華やか

 Nokiaのブランドはヨーロッパやアジアで強かったが、アメリカではある程度知られている程度のブランドだったと筆者は認識している。しかしCES 2018のNokiaブースへ多くのアメリカ人が集まっている姿を見ると、改めてNokiaブランドがこれからアメリカでも認知されるんじゃないかな、と感じたところだ。

 それはブースの片隅の端末展示コーナーでも感じられた。Nokia 2からNokia 8まで原稿全てのスマートフォンに加え、復刻モデルのNokia 3310が展示されていたが、ここアメリカでもNokia 3310に対して「懐かしい」「通話だけなら使いやすい」と感想を漏らす来客が多かったのだ。またNokiaのスマートフォンに対しても、Nokia 8の前後カメラを同時に使って写真が撮れる「Bothfie」に興味を示す客も多かった。

端末の展示コーナーはこぢんまりとしていた
Nokia 3310はアメリカでも人気

 今はまだ「ウェアラブル・ヘルスケアメーカー」としての出展だが、いずれはラスベガスコンベンションセンターの中央ホールに「スマートフォンを中心とした総合IoT機器メーカー」として大々的な展示をしてくれることを期待したいもの。こうして海外展示会でNokiaブースを取材できるようになっただけでもうれしいものだが、Nokiaにはさらなる復活劇を見せてほしいものだ。