みんなのケータイ
VERTUの代わりになる高級スマホがようやく登場!
2017年11月30日 06:00
惜しまれつつも倒産してしまった高級端末メーカーのVERTU(ヴァーチュ)。Nokiaの高級機をさらにグレードアップし、貴金属や革をふんだんに使った高級端末だった。しかし、テクノロジーの進化の早いスマートフォンの世界に高級機というカテゴリーの製品は適合しなかったのかもしれない。とはいえ、「本物」素材を求めるユーザー層は一定数いる。今でも中国などで高級端末を製造しているメーカーはいくつかあるのだ。
11月23日に中国のMeituが発表した「V6」も、革張りの背面仕上げの高級モデルだ。Meituはフロントカメラを強化したセルフィースマートフォンに特化したメーカーだが、ターゲットユーザー層拡大を狙い高級モデルとしてV6を発表。価格は5099元(約8万5000円)とiPhoneと変わらない。しかし本体は群を抜く高級な仕上げだ。
Meituのスマートフォンは標準モデルの「M」、高性能かつ金属ボディーの「T」、そしてラグジュアリー仕上げの「V」と3つのラインが存在する。今回発表されたV6は、2015年発売の「V4」以来2年ぶりのモデルチェンジとなる。V4も背面を革張りにした高級モデルだったが、アンテナまわりなどは樹脂製のパーツとなっている。これに対しV6は完全な革で覆われている。カメラまわりのプレートも美しい。
V6のターゲットは20代後半から30代、高級ブランド品を好む女性だろうと、Meituに詳しい女性ジャーナリストは指摘する。確かにブランド品のバッグから出してもおかしくないデザインだ。そして本体カラーはオレンジ、ピンクに加えブルーとグリーンも用意。この2色なら男性が持ってもおかしくないだろう。
筆者もセルフィー専用にMeituのスマートフォン「M8」を持っている。M8は若い世代をターゲットにした製品で、それはそれで悪くない。しかし、このV6は筆者がまだ購入できていない、VERTUのスマートフォンに近い高級感を味わえる。VERTUのスマートフォンは安いものでも50万円以上だったが、Meitu V6なら10万円以下で買えるだけに、筆者は今、真剣にこのV6を買おうと悩んでいるのだ。