DATAで見るケータイ業界
国内キャリアの2017年度設備投資は2.2兆円、機器投資は2018年度から反転へ
主要キャリア各社の設備投資に関する調査結果(前編)
2018年6月1日 10:52
MCAは、国内主要キャリア各社の設備投資に関する調査を実施した。今週と来週の2回に分け、その結果を取り上げてみたい。前編となる今回は、設備投資総額ならびに機器投資の現状と予測に焦点を当てる。
投資抑制に下げ止まり感
キャリアグループ各社の設備投資額はこれまで抑制傾向が続いていたが、NTTグループ(通信4社)を除き、下げ止まり感が出ている。そのため、KDDIやソフトバンクグループは2017年度並みの投資が2018年度以降も続くものとみられる。
また、NTTグループは今後も微減傾向が続くものの、2021年度で1兆1500億円の投資が見込まれ、国内通信市場の投資を牽引していく。なお、2020年には5Gサービスが開始される計画であるが、5G向けの大幅な投資増は見込めず、これまで4Gに割り当てられていた投資が5Gにシフトしていくものと推測される。