スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

「削る爪切り」に感動したッ!

長年の爪のモヤモヤが一発解消

 今回は目下ハマり中の爪切りについて。松本金型の「切らないつめきり」こと「つめけずり」シリーズ(公式サイト)です。ドラッグストアで見つけて面白そうだからと何となく買ったら、これが凄かった。感動した!

何となく買った松本金型の「削るつめきり」。爪ヤスリ的なモノだと思って購入しましたが、使ってみたら凄いポテンシャルを秘めた新機軸の爪切り的ツールなのでした。

 上の写真の製品、爪ヤスリのようなものだろうと思い手に取ってみたら、パッケージに「本体に入る削りかす!!」とありました。それを見て、爪を削っても周囲が汚れなくて良さそうだなと思い購入。そして使ってみたらビックリ。筆者が爪切りに対して長年感じていたモヤモヤが一発で解消されてしまった!

 どういう「モヤモヤ」かと申しますと……。筆者の場合、どんな爪切りを使っても爪を気持ちよく仕上げることができませんでした。具体的には、爪切り後に爪の先に引っかかりができるようで、例えば爪先が衣服(特にポリエステルなどの化学繊維素材のもの)に軽く引っかかるんです。指先の肌が荒れていると繊維に引っかかったりしますが、あの引っかかりを強くしたよう感じ。

 爪切り後はほぼ毎回そうなので、爪切りに装備されている爪ヤスリで丁寧に爪先を磨いてツルツルにし、上記の引っ掛かりを解消していました。でも爪切り装備の爪ヤスリを使っても爪の断面をキレイに仕上げられないことがあり、その場合はより目の細かい爪ヤスリ専用品を使って爪断面を整えていました。

 あ~爪切りって面倒。フツーの爪切りに高級爪切りにニッパータイプにハサミタイプ等々、いろいろな爪切りを取っ替え引っ替え試してきましたが、まあ多少の差はあるものの、でもだいたい「爪切り後には爪が衣服などに引っかかる」感じ。なので、「爪切りとはこういうもの」と思い、面倒な爪切り&爪断面ヤスリ処理を長年行ってきました。

 モヤモヤしていたのは、人類が超絶高度な製造技術を獲得しているこの時代に、なーんでスッキリ気持ちよく爪を仕上げられる爪切りがナイかな、と。一発で完璧に切れる爪切り、どっか開発してくれよ、と。高価でも買うからさ、みたいな。

 ところが、この「削るつめきり」を使ったら、上記のモヤモヤが完全解消。マジすか、凄い! その後、筆者の爪切りにはこのシリーズが必須となりました。

爪を切らずに削って整える

 松本金型のつめけずりシリーズは、いろいろなタイプが発売されていて、かな~り前から知る人ぞ知る大人気商品となっていたようです。各シリーズは色や一部形状などが異なりますが、まあ販売ターゲット向けに少々の仕様変更をしている程度で、基本的な「爪を削るしくみ」は同じ。基本的な利点も共通しています。

色や形状が若干異なる各タイプが発売されていますが、爪を削る部分は共通のようです。爪を削る部分はU字に凹んでいて、そこに爪を当てて擦るだけ。軽く当てて擦るだけで意外なほど速く爪が削れていきます。本体には幅広と幅細の2種の爪削り部が内蔵されています。爪を削るのは非常に細い溝部分で、その溝で爪が擦られると、爪先端が僅かに削られて本体内に削りかすが落ちるというしくみです。

 つめけずりシリーズのメリットは、まず普通の爪用ヤスリと違って削りかすが散らからないこと。削りかすは本体内に落ちて溜まり、外にはほぼ飛び散らないので衣服や爪への付着もほとんどありません。削りかすを気にせずいつでもどこでも使えるのが便利。なお、本体内に溜まった削りかすは、ベビーパウダーより少々粒子が大きいパウダー状で、手を汚さす捨てることができます。本体は水での丸洗いもできます。

 それから深爪しづらい点もイイ感じ。爪と指の皮膚が交わる部分ギリギリまで削るようにしても、パチパチタイプの爪切りのような「痛む深爪」にはなりにくい。爪をギリギリまでカットしつつ爪先を滑らかにすることも容易です。また、つめけずりシリーズの大きいほうのヤスリ部分を丁寧に使っていくと、爪の真下の指先皮膚部分のカサつきも除去され、指先がキレイになったりしてイイ感じです。

 さらに、削った部分の爪先が非常に滑らかに仕上がるのが素晴らしい。削った爪部分をよく見ると、製品説明にあるとおり「削った爪先はキラッと光る!!」んですね。爪ヤスリとして考えると物凄く細かく爪を削っているようで、筆者的にはこの点が最も大きなメリットだと思います。

 ちなみに、つめけずりシリーズは、パチパチタイプの爪切りを使わずとも、つめけずりシリーズのみで爪を短く整えることができます。つめけずりシリーズが爪を削っていく速度は案外速く、軽く爪を当てて擦るだけなのでわりとラク。

 ただ、パチパチタイプの爪切りと比べると、長めの爪を短く整えるのには少々時間がかかります。やや長めにまで爪を伸ばし、そこから爪を短くするという場合、パチパチタイプの爪切りとつめけずりシリーズを併用すると時短になります。パチパチタイプで爪を大まかにカットし、仕上げにつめけずりシリーズを使うわけですね。

筆者の爪はナゼ引っかかっていたのか?

 パチパチタイプの爪切りを使っていた時は、前述のとおり「爪切り後に爪先が衣服などに引っかかる」という状態になりました。その後に爪切り内蔵の爪ヤスリを使って丁寧に爪先を削り整えてやっと爪切り終了、という感じだったわけです。

 それが、つめけずりシリーズを使ったらイキナリ、爪が衣服などに引っかかることがなくなった。……ん~? つまりソレって、パチパチタイプの爪切りにより、爪先が割れたりしていたってこと? いろいろ調べてみたら、どうやら、そのようでした。

 爪は、下の図のように3層構造になっているそうです。また各層は順に縦方向・横方法・縦方向に組織同士の強い結合があり、上層と中層は硬質で、下層は水分を吸収しやすく皮膚と爪を接合する役割があるとのこと。

爪は3層構造で、それぞれの層は縦や横の方向に組織の強い結合があるそうです。上層と中層は硬質で、結合力の方向も異なっています。これらの層が密着することで爪の硬さや強さを出しているという構造。

 通常ならよく切れる爪切りを使えば、全ての層を通してキレイにカットできるそうです。が、切れ味の悪い爪切りだと爪を引きちぎるような力がかかったり、あるいは爪の広い範囲に力を加えてしまうことになり、爪の先端に割れや剥がれが生じてしまう。また、爪の強さが十分でない人の場合も割れや剥がれが起きやすいそうです。

 筆者の場合は爪自体があまり強くないのかも。考えてみれば上層だけが剥がれたり、ちょっとしたことで爪の先が小さく割れたりしていました。なので恐らく、よく切れる爪切りでも、切った瞬間に爪の先が小さく割れたりしていたんでしょう。

 そんな爪の人なので、なるほど長年「爪を切った後に爪先が衣服に引っかかる感じ」があってモヤモヤしていた、と。でも、つめけずりシリーズを使って爪を削ったら、爪の割れなどが起きず、爪先が滑らかに。納得しました!

 ともあれ、つめけずりシリーズ、爪先を超滑らかに整えられますので、筆者と似たモヤモヤを抱えている方はゼヒ! 爪切りの代替品としてもバッチリ使えますので、一度お試しあれ♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。