スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

グラベルロード! それはイイ!

砂利道も走れるロードバイク、グラベルロードバイク

 去年末くらいから自転車熱が再度高まりつつあった筆者。最後にロードバイクを買ったのは2010年だったな~、最近のロードバイクはどうなってんのかな~、とか思って新宿の某有名自転車店をウロウロしていましたら、「グラベルロードバイク」というジャンルの自転車を発見。ナニそれ?

 店員さんに訊いたところ、砂利道などの悪路も走れるロードバイクだそう。シクロクロス的な悪路走破の競技用かなと思いましたが、どうも方向性が違うらしい。グラベルロードはオンロードはもちろん、ある程度のオフロードも走れつつ、長距離ツーリングも考慮した乗り心地の良さがあるらしい。

 むむむ。それはイイ。とてもイイ! 筆者にとってグラベルロードは、ロードバイクほど繊細でも競技志向でもなく、かと言ってMTBほど悪路走破重視でもないという、好みのバランスが感じられるジャンル。気楽&快適に乗れそうな方向性に、大きな魅力を感じました。いいじゃないですかぁ~グラベルロード♪

 その店頭には何台ものグラベルロードが並んでいました。あれこれ見て回りましたが、ヒッジョーに気になったのがTREK(トレック)の「Checkpoint SL 5」(公式ページ)です。

TREK「Checkpoint SL 5」。同社のグラベルロード新ラインナップ「Checkpoint」シリーズのうち、フルカーボンフレームを採用した2019年モデルです。コンポーネントはシマノ105。車重9.60kg(56cmサイズ)。メーカー税別価格は29万7000円。※画像はメーカーウェブサイトより抜粋。

 最初このCheckpoint SL 5を見たとき、グレーだし縞があるし、なんかハトっぽいな~とか思っていたんですが、知れば知るほどその車種名が脳内に深く刻まれました。スルーアクスルでディスクブレーキで、おおっカーボンフレーム! TREKのカーボンフレームのロードバイクに乗ってましたが、その乗り心地の滑らかさに感動した記憶があります。ん~イイじゃないですかぁ~Checkpoint SL 5♪

これは運命だ! 買うしか!

 グラベルロードを知ってからしばらくして、近場にある某自転車店のアウトレット店舗にフラリと入ってみたら、ままま、まさかのアウトレット品Checkpoint SL 5が! Checkpoint SL 5は発売直後の最新モデルなので、アウトレット店にはなかなか並ばない自転車だと思います。でも、あったんです、アウトレット店の店頭に、アウトレット品として。

 アウトレット品なので、一部に難アリ。フレームの塗装に傷が2箇所あります。でもソレだけで20%オフ。メーカー税別価格29万7000円が、アウトレット税別価格の23万7600円! 約6万円引き! ぐぬぅうぅ~っ!

 あ。でも自転車はサイズが重要。まあ、最新モデルの目的車種がアウトレット価格として在庫がありつつ、ソレが自分にジャストサイズってことは、まずない。TREKのロードだと、筆者の場合は54cmか56cmってサイズが合いますが……ぐはッ!

 何とそのアウトレット品は54cmサイズでした。体のサイズと自転車サイズのマッチングを行ってみたら、筆者の場合はCheckpoint SL 5の54cmサイズが最適サイズだと判明! 店員さんも「こういうケースは珍しい」と言ってました。ぐぬぅうぅうぅ~っ! はぁはぁ。

 さらに! その日を含む3日間、アウトレット店があるモール全体がポイントアップキャンペーン中。通常は100円の買い物で1ポイント還元されるところ、その3日間は5ポイント還元。その店舗のポイントもつくので合計6%のポイント還元率。1万5000円くらい値引きされるのと同様です。

 フラリと立ち寄った店に欲しいグラベルロードがありつつ値引きされつつポイント還元率もマキシマム! はい。運命ですよねコレ。わかりました。買います。今すぐそのCheckpoint SL 5を!

購入したCheckpoint SL 5。8年ぶりに買った最新モデルのロードバイクです♪

 余談ですが、その約1カ月半後、再度そのアウトレット店に寄ってみたら……あらまたCheckpoint SL 5の54cmサイズのアウトレット品が! これは「もう1台買え」ということなのか!? 54cmサイズ製造工程にフレーム傷付けちゃうウッカリ作業員がいるとか? 謎です。

Checkpoint SL 5、サイコー!!!!

 そんなわけで納車後から鋭意Checkpoint SL 5で走っていますが、サイコーですこのバイク! いろいろサイコー♪

 まずカーボンフレームという点。以前にもTREKのカーボンフレームのロードバイクに乗っていましたが、それは「アルミフレームと比べると滑らかで衝撃も少ない」という感じ。Checkpoint SL 5には別方向の良さがあります。

 Checkpoint SL 5の場合、まずは普通一般にアリガチな舗装路全般で「スムーズな乗り心地」と感じられます。衝撃吸収性が高く、路面からの振動がかなり和らげられます。なので体がラク。お尻の痛さも僅少。パッド入りレーパンを履いたら(筆者の場合ですが)全然痛くないレベルです。

 悪路もかなりイケます。タイヤが太いとは言っても、前傾姿勢だったりするので、MTBほどの走破性はありません。でもロードバイクにはアリエナイ感じの衝撃吸収性がありますし、タイヤにも細かなブロックが刻まれていてグリップ力がありますので、砂利道や小さな段差もけっこー走れちゃいます。川沿いサイクリングロードに突然現れる短い砂利道とか楽勝♪

「500 Series OCLV Carbon」が使われているフルカーボンフレームです。軽くて高剛性、衝撃吸収性も高いです。
リア側に「IsoSpeed」を装備。「シートチューブをトップチューブから分離させて路面からの振動に従いシートチューブをしならせる」という仕組みだそうです。これ、路面からお尻や腰に伝わるハズの振動がかな~り少なくてスゴいです!
このくらいの砂利道ならフツーに走れちゃいます。購入時に付いていたタイヤには細かいブロックがあり、グリップ力も良好です。このタイヤサイズは700×35c。
キャリパーブレーキではなくディスクブレーキだったり、フレーム自体がグラベルロード用設計だったりするので、タイヤとフレームの間にかなり余裕が。最大で700×45cまでのタイヤを装着可能です。35cでもけっこう太いですが、45cも履いてみたいですね~。
前後油圧ディスクブレーキ。悪路や下りでも安心感をもって制動できます。

 あと、意外と速いです。タイヤ太めでブロックありって感じですが、空気圧(このタイヤの適正値は45~70psi/3.0~5.0bar)をやや高めにしておけば、スリックタイヤと大きく違わないという走行感。砂利道走行OKとなると何となくMTBの走りを想像してしまいますが、走りそのものはロードバイクにかなり近いと思います。個人的には、フロント50-34T/リア11-34Tというギア構成も好みです。

 ディスクブレーキもイイですね。軽い力で制動できつつ、タイヤのグリップ力もあるので、安心感を持って走れて、キュッと止まれます。

 あと、調子に乗って泥道砂道砂利道を走ると、リムがすぐ埃だらけ泥だらけになります。帰宅して後悔するほど泥だらけ。キャリパーブレーキだったら制動力ガタ落ちだと思いますが、なるほどこういうバイクにはディスクブレーキだな~と思います。

 細かいところだと、フレームにたくさんのネジ穴があり、キャリアやケージを装着できる自由度が高い点。もしかするとランドナー系のバイクよりもイロイロ積める? みたいな。

フロントキャリア装着用のネジ穴があります。
ボトルケージを装着できるネジ穴もた~くさん! 左写真の左端にはリアキャリア用ネジ穴も見えています。
リアキャリア装着用ネジ穴。ほかにもいくつかネジ穴があります。

 フルカーボンフレームのロードバイクスタイルで、このネジ穴数! グラベルロードは旅するバイクという方向性もあるんですね。筆者の場合はそ~んなにキャリア類は装着しませんが、これだけ「取っ掛かりとなるネジ穴」があると、アクセサリの装着位置の自由度も高く、なかなか便利な感じです。

 それと、最初は「グレーだし縞があるし、なんかハトっぽ~」と思っていたカラーリングですが、主張し過ぎていなくてイイ感じ。飽きの来ないデザインだと思うようになりました♪

地味めだけど、なかなかイイ! さりげないところがイイ!

 てな感じのCheckpoint SL 5。いや~買ってよかったっス! 乗り心地がとてもイイっていうか疲れにくいバイクなので、気軽にサイクリングに出掛けられます。でも梅雨に入っちゃいましたね~。そしてその先は暑い夏。できるだけ走って夏を乗り切って、秋頃にはロングライドしたいと考えております♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。