スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

自転車用携帯ツール萌え

小さくて実用的な工具セットに魅せられて

 わりとアリガチなことではありますが、筆者はコンパクトで実用的な工具のセットがスゲェ~く好きです。サバイバルに必要なツールが一式揃ってカードサイズ的なものから始まって、一家に一台あればきっと役立つツールセットを経由し、不意のボタン外れにも即対応可能な裁縫セットあたりまで、オールラウンドに好き。

 そんななかでも超好きなのが、コンパクトさも軽さも非常にハイレベルな自転車用の携帯ツール。本気で小ささ・軽さが必要な分野なので、非常に実用的で魅力的な製品が多いです。たとえばLEZYNEの「SV TOOLS 5TOOL」(公式ページ)。軽量&超小型ですが工具としてしっかり使えます。

LEZYNEの「SV TOOLS 5TOOL」。長さ約63mmで質量は50gしかありません。5つのツールを備えており、自転車走行途中に車体の一部機構を調節するなどの用途には十分役立ちます。メーカー税別価格は2730円。

 こういうツールが大好き。あら~まぁよくこんなにコンパクトにつくるなぁ~。しかもキレイ! 手触りもいい♪ みたいに、使うというよりはむしろ、イジって楽しみつつ、マルチツールとして観察して、そのマトメ方に感心したりする、みたいな。

 率直なところ、使うためというよりもむしろ、鑑賞するための工具として買っちゃったりしております。ハッキリ言って無駄に買っています。わかってはいるのですが、それでもまた買っちゃう。恐らくこれは「工具である」という言い訳が利くからだと思います。

 こういうモノは買っても無駄になりにくいんだからねっ! だって道具だし使えばいいわけだし! 複数あるのは予備なんだし! みたいな。ちょっと文具に似てますネ。道具として十分な数持っていても、ほかに目移りして、使いたくなっちゃって、結局また入手しちゃう、的な。

 ともあれ、そうしているうちに集まっちゃった自転車用携帯ツール。自転車関連品を整理していたらザララッと出てきましたので、アレコレご紹介してみたいと思います。

定番TOPEAK、ラチェットのモデルがとくに好き♪

 まずは定番のTOPEAK(トピーク)(公式ページ)の製品から。自転車用ツールの公式ページはコチラですが、携帯用ツールのラインナップも非常に豊富です。そのうち、個人的に好みなのがラチェットレンチを含んだモデル。以下、写真で見てみましょう。

TOPEAK「Ratchet Rocket RX」。ちょっと古いモデルで既に販売が終了していますが、手のひらサイズで120gのマルチツールセットです。ラチェットハンドル、タイヤレバー(アルミ製)、アーレンキー(六角レンチ)の2/2.5/3/4/5/6/8mm、T25トルクスレンチ、+ドライバーなどが含まれています。ケース付き。メーカー税別価格3300円。
ラチェットハンドルは2方向切り換え式で、締めにも緩めにも使えますが、ロックはできません。ハンドル反対側にビットを入れれば、そちらは固定でのネジ回しにも一応使えます。
TOPEAK「Ratchet Roacket Lite DX」(公式ページ)。現行のラチェットハンドル付きツールセットで、前述の旧型「Ratchet Rocket RX」より充実したツールがセットされています。たとえばラチェットの活用幅を広げるエクステンドバーが付属します。ケース内にはパンク修理用の接着剤付きパッチ収納ポケットも。

 これら製品のラチェットっていうかTOPEAK共通と思われる携帯用のラチェットハンドルが、ちょっとイイ感じです。小気味良くカリカリ言いつつしっかり機能。また、ラチェットハンドルやケースには、一般の6.5mm六角軸ビットをセットすることができますので、セット内容をカスタマイズすることも可能です。

 それから、ラチェット無しのモデルでもイイ感じのが多いTOPEAK製品。手持ち品をちょっとご紹介します。

ドライバータイプのTOPEAK「ツールバー」。ビット挿入部は磁力保持式で、磁石につく一般の6.5mm六角軸ビットをセットすることも可能です。
典型的なマルチツールスタイルのTOPEAK「ヘキサス16」。ちょっとゴツめ大きめですが、ツールを引き出すだけで使えるので、ナニゲにとても便利だったりします。複雑な形状のツールはタイヤのチェーンの接続などに使うチェーンツール(いわゆるチェーン切り)です。チェーンが離れないよう保持しておくチェーンフックも内蔵しています。このモデルのタイヤレバーは樹脂製(金属製だとリムが傷つくことがある)なので、そのあたりもちょっと実用性が高い感じ。

 これら手持ち品2つは販売終了モデルですが、同様の機能を備えた最新機種もあるようです。TOPEAK製品は入手性がよく、全体的に価格が手頃という点もいいですね♪

あらキレイ! 思わず手が出るLEZYNE製

 自転車用携帯ツール売り場に行くと、つい「あっカッコイイ!」と思い、うっかり触れて、その手触りの良さや金属光沢の美しさからアッサリ買いがちなのが、LEZYNE(公式ページ)のツール類。実用性も高いんですが、それ以上に見栄えがいい! 美しい! でもちょっと高い? 的な存在です。

冒頭にも出てきたLEZYNE「SV TOOLS 5TOOL」(公式ページ)。長さ約63mmで質量は50g、5つのツールを備えた小型マルチツールです。メーカー税別価格は2730円。
LEZYNE「STAINLESS TOOLS 12TOOL」(公式ページ)。12のツールを内蔵しており、質量は115g。メーカー税別価格は5040円。このツールも上の「SV TOOLS 5TOOL」も、ツール部はステンレスでそれ以外はアルミニウムです。
ハダカ状態を眺めてキレイなLEZYNE製ツールですが、柔軟性のある簡易カバーが付属していたりします。カバー装着状態だとツールどうしが緩衝してガチャガチャ言ったりもしません。赤いのは旧タイプのタイヤリペアキットで、防水性が高く、外見もなかなか。新型のタイヤリペアキット「LEVER KIT TIRE PEPAIR」(公式ページ)は、より実用性が高いキットになっているようです。

 なかなかカッコイイ! マルチツールとしての使用感も良好です。かなり精密につくられていて、たとえばアーレンキーの締め心地もガタなどなく良好。構造がシンプルで、ツールの開閉加減が緩んできたりしても、3mmのアーレンキーの締め直しや分解掃除が可能です。キレイな見栄えで、かつ堅牢&長持ちすると考えると、割高感もまずまず納得できるかも!?

ほかにもイロイロ、自転車用携帯ツール

 ほかにも多数ある自転車用携帯ツール。最近でもうっかり買ってしまった製品があります。そのあたりもちょっとご紹介。

fabricの「CHAMBER-R TOOL」(公式ページ)。筒状の金属ケース兼ラチェットハンドルのなかに5+1本のツールが内蔵されています。ツールが大きめなので使用時の実用性が高く、収納時の見栄えも美しいです。メーカー税別価格6500円。
Blackburnの「SWITCH MINI TOOL」(公式ページ)。質量100gのシンプルなツールセットですが、各ツールがそこそこ大きめで扱いやすく、ケースに入れると小銭入れ感覚で携帯できます。メーカー税別価格2600円。

 どれも指向性がかなり違っていて興味深いです。携帯性が高く、またツールとしてしっかり実用的。なので、一応は自転車用ではあるんですが、自転車に限らず幅広く活用できると思います。とか言いつつ、実用とか活用とかを重視し始めると、結局単なるアーレンキーなどが便利だったり……。

左はHOZANの「W-110 ボールポイントレンチセット」(公式ページ)。汎用的なサイズのアーレンキーセットです。右はHANDIWORK「六角レンチセット」ポケットサイズのアーレンキーセット。サクッと実用できるという点では、こういった至って普通のツールが便利かも、です。本数を限って携帯すれば軽いですしネ。

 ときにはフツーのツールを淡々と携帯し、自宅では凝った携帯ツールを愛でて……でも、ときには凝った携帯用ツールをニヤニヤしつつ携えてサイクリングしたりもするんでした。でもまあ、頻繁に自転車に乗ったり整備したりしていると、ぶっちゃけ出先でツール類にお世話になることもあんまりなかったりします。でも良いツールが欲しくなっちゃうし、凝った携帯ツールを無駄に買っちゃうんですよね~。不思議~っ!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。