スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

ハイドレーション・システム、2018

水分背負ってチューブで給水、新型も出ていた!

 筆者の場合、運動をするときに必ず使うのが「ハイドレーション・システム」です。システムとか書くとスゴそーですが、運動中に水分補給するための道具。水分を入れたボトルやバッグを身につけ、そこからチューブで飲むというものです。本連載の2016年6月22日掲載分「ハイドレーション・システムでバテ防止!」でもご紹介しましたが、改めて写真とともにザッとご説明。

筆者が使用中のハイドレーション・システムは「CAMELBAK」(公式ページ)のもの。写真は旧モデルの「アンチドートリザーバー」です。樹脂製の強靱なバッグ(リザーバー)で、水やスポーツドリンクなどを入れ、バックパックに収めて背負います。バッグから伸びたチューブで飲料を摂取。
こんな感じでバックパックに入れ、チューブだけを外に出して使います。チューブ先端を噛むと開口し、飲料を吸い出すように飲むことができます。黄色い部分は飲料の漏れ出し防止のロック機構。
チューブは脱着自在(バッグに飲料が入っていても脱着OK)。使用後はチューブ内を洗浄する必要があります。チューブを構成するパーツは分解可能で、右写真のような道具を使えばチューブ内を直接洗うことができます。
使用後はバッグ内部の洗浄も必要。CAMELBAKのバッグ(リザーバー)は給水キャップ(丸いフタ部分)が大きく、バッグ内に手を入れて洗うことができます。洗った後、バッグ内を布巾で拭うこともできるので、内部の乾燥を素早く行えます。こういったハイドレーション・システムを購入する場合、リザーバー内部にまで手が入ると入らないでは、メンテナンス性に大きな差が出ますので、筆者としては「リザーバー内に手が入る製品」を思いっ切りオススメします!
チューブをボトルにつないで使うことも可能。写真はCAMELBAKの「エディボトル」(公式ページ)と「ボトルアクセサリー」(公式ページ)を組み合わせたものです。バッグよりボトルのほうが洗いやすかったり飲料を入れやすかったりするので、ボトルを使ったハイドレーション・システムもなかなか便利です。

 てな感じのハイドレーション・システム。いちいちバックパックなどからボトルと取り出したりフタを開けたりせず、チューブをくわえれば即給水可能なので、運動中いつでもこまめに水分補給ができます。ので、水分不足になりにくく、疲れも出にくく、より長い時間快適に活動できまくりです。実際に使うとどんな効果があるのかは、本連載の2016年6月22日掲載分「ハイドレーション・システムでバテ防止!」に書きましたので、そちらをゼヒ。

 さて、ハイドレーション・システムですが、いろいろなメーカーから多種多様な製品が発売されていて、筆者もアレコレ使いました。ですが、CAMELBAKの製品がいちばん使いやすいと感じています。十分な堅牢性がありますし、給水キャップの開口部が大きくて手を入れて内部を洗えますし、その大きな開口により内部を乾燥させやすくて実用的。モンベルが販売窓口なので、パーツなどの入手性がとても良いのもナイス。

 さておき、そんなお気に入りのハイドレーション・システムですが、そのパーツを買い足そうと、久々にモンベルのオンラインショップにアクセス。すると、あら! CAMELBAKのハイドレーション・システムの新型が出ている!

左が新型の「クラックス リザーバー(CRUX RESERVOIR)」。右が旧型の「アンチドート リザーバー(ANTIDOTE RESERVOIR)」。どちらも2リットルのものですが、けっこー変わりましたね~。

 ということで、新型を購入。早速使ってみましたところ、細々した使い勝手が向上していました♪

なかなかイイぞ! クラックス リザーバー

 新型クラックス リザーバーと旧型アンチドート リザーバーと比べると、基本的な機能性は変わりませんが、細かな使い勝手に差があります。具体的には、チューブが太くなって飲料の流量が20%アップしたところ。それから漏れ防止のロック機構が変わったこと。さらに給水キャップの開け閉めが行いやすくなり、リザーバーに注水するときに握る取っ手も保持しやすくなりました。

左が新型のチューブで、右は旧型のそれ。新型のチューブは少し太くなり、流量が20%UPしたそうです。確かに、より抵抗なく飲めるような印象です。ロック機構は、新型がチューブ方向に沿うように動かして使います。旧型はチューブの周囲を回すように動かすタイプでした。新型のほうがより慣れやすく扱いやすい感じ。
給水キャップ周辺はかなり使い勝手が変わりました。左の新型は給水時に持ちやすくなり、給水キャップも開閉しやすくなりました。右の旧型はキャップを填める向きを合わせる必要があり、開閉にもやや力が要りました。これらの部分の新旧の差は大きいです。なお、新型も旧型も、給水キャップを開けば内部に手を入れられますので、メンテナンス性はどちらも良好です。ただ、旧型には乾燥時にリザーバー内部を強制的に膨らませるアームが2本ありましたが、新型ではこれがなくなっていてチョイ残念。

 筆者的には、給水キャップの扱いやすさ、それから給水キャップ手前のハンドルの持ちやすさで、新型の使いやすさを実感。ちょうど旧型の給水キャップ部分の滑りが悪くなってきたので、新型へ移行して使っています。

 新型はチューブが太くなって飲みやすくなっていますが、「うわっ凄くよく飲める~」ってほどの差は無く、「比べてみると確かに新型のほうが流量が豊富かも」程度。競技などで使うのでなければ、大した差にはならないと思います。また、新型のチューブは太くなったぶん柔軟性が少し失われたようで、チューブを引き回しにくくなりました。

 ちなみに、新旧ともチューブとリザーバーはワンタッチで脱着できますが、この脱着部分のパーツは新旧とも同じもののようです。試したところ互換性があるようで、新型リザーバーに旧型チューブを接続して使えました。旧型アンチドート リザーバー用のチューブなどパーツは現在でも販売されているようですので、自己責任ということにはなりますが、旧型チューブを新型リザーバーで使うのもアリかもしれません。

えっ、こんなに便利だったのコレ!?

 新型クラックス リザーバーがイイ感じに使えたので、一応予備買っとこうかナということで再度ポチッ……としようと思ったんですけど、どうせなら前から気になっていた「アンボトル」(公式ページ)という製品を買うことに。これはリザーバー+カバーというセット商品で、カバーは保冷・保温対応。冷えた飲料を入れて使うと、わりと長時間冷えた状態を保ってくれるそうです。夏場などは、冷えた飲料で水分補給できて快適らしい。

左が「アンボトル(2リットル用)」。なかに入っているリザーバーは新型クラックス リザーバー。保冷・保温カバー付きのリザーバーというわけです。

 試しにコレにいつもの希釈気味スポーツドリンクを入れ、さらに氷をたっぷり入れて使ってみました。3月半ばの暖かな日に使い、サイクリングしてみましたが、あら凄い! 飲料がしっかり保冷されて、3時間くらいは冷え冷え状態で飲めました!

 ていうかそういうモノなんでしょうけれど、「運動中にいつでも冷えた飲料を必要な量だけ飲める」って、予想外の良さ。単に飲んでスッキリという以上に、汗をかきにくいというか、体が熱くなりにくいというか、冷えた飲料は運動中に効果的な気も。とにかく、とても快適♪

 やっべぇスゲくイイこれ! もうアレだ、今年はコレ使って真夏の昼間に自転車でロングライドしちゃおう! そして途中のコンビニで氷とか補給! これだ! これで快適に長距離ライドをやってゆきたい!

 とか思うほど気に入れたアンボトルなんですが、ちょっと嵩張るのがアレですね。まあでも背負っちゃうからイイんですけど、筆者の場合は常用のバックパックだと少しギュウギュウ詰めに。この嵩張り感はちょっと残念ですね~。

 でもアンボトルってバックパックの外に装着することも可能。そのためのクリップ類も付いています。実際に使用中のバックパックの外に装着してみましたが、……う~ん。一応装着はできたものの、バックパックそのものが使いにくく(開け閉めやモノの出し入れがしにくく)なっちゃいました。やっぱり一回り大きいバックパックを買ってアンボトルを入れようかな……。

 しかしまあ冷えた飲料を2リットルとか3リットルとか携帯できちゃうアンボトル。まあ氷の量を引いたら1リットルとか2リットル程度までにはなりますが、運動中に冷え冷え飲料補給できることに、なんか新たな可能性を見出して愉快な気分になってきている筆者なんでした。ともあれ、興味があれば、アンボトルなどのハイドレーション・システムをぜひ使ってみてください♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。