スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

動画で話題の「LUMIX DC-GH5」は静止画もスゴかった!

これホントにマイクロフォーサーズ?

 これを機にシッカリと動画を撮ろう! と思って購入したパナソニックのミラーレスカメラ「LUMIX DC-GH5」(公式ページ)。本体のみで4K/60p動画を撮影可能ということで、動画方面の方々にはイキナリ大人気のカメラです。

パナソニックの「LUMIX DC-GH5」。マイクロフォーサーズ規格のミラーレスカメラです。レンズとして「LUMIX G VARIO 12-60mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」(公式ページ)が付属するレンズキット(DC-GH5M)を買いました。マイクロフォーサーズ規格なので、オリンパスのOM-Dシリーズ(関連記事)などと共通のレンズが使えます。

 レンズ交換式のカメラですネ。レンズはマイクロフォーサーズ規格のものを幅広く使えます。オリンパスのミラーレス一眼ことOM-Dシリーズを使っているワタクシは、「動画特化型のマイクロフォーサーズ規格カメラとしてイカスぜ~」的に、わりと迷わず購入しました。

 ちなみにこのGH5、前述のとおり「4K/60p動画を撮影可能」です。フルHD×4画面分かそれ以上の解像度の動画ですが、それを毎秒60フレームで撮影できます。4K/30pで撮影可能なカメラはわりと多くありますが、4K/60pで撮れる製品はこれまでハイアマチュア~プロ向けのカメラばかり。GH5のボディは実勢価格で23万円前後しますが、「それでも単体で(業務用クオリティの)4K/60pが撮れるなら格安!」という雰囲気で、GH5をガシッと買ってる動画な人が多いようです。

 4K/60p動画が撮れる以外にも、GH5はイロイロと凄いです。詳細はメーカー公式ページをご覧いただければと思いますが、手ブレ補正もAFも超が付くレベルで高性能ですし、毎秒30~60コマの連写が可能な6K/4Kフォト機能もイケてます。スペックだけでなく、GHシリーズ独特の使いやすさも従来機以上。完成度の高いカメラだと感じられます。

 でもまあ、やはり動画がスゴいです。4K/60p動画。手ブレ補正機構と相まって、非常に高精細&滑らか&安定した超高画質動画を手軽に撮れてビックリです。いや~凄いスピードで凄い時代になったな~、という感じ。

 それはソレとして、ワタクシ的にけっこー驚いたのが、静止画の画質。動画ばかりが話題にナリガチなGH5ですが、静止画もかなりスゴいと思いました。撮れた静止画を見て「えっコレってホントにマイクロフォーサーズなの?」とかビビりました。

GH5と100-400mmレンズの組合せがキてる!

 GH5にはボディ内手ブレ補正機構(B.I.S)が備わっています。また、レンズ内手ブレ補正機構(O.I.S.)が備わったパナソニック製レンズと組み合わせることで、ボディ内手ブレ補正機構とレンズ内手ブレ補正機構が連携した手ブレ補正「Dual I.S.2」を機能させられます。「Dual I.S.2」が機能するかどうかはレンズによります。対応レンズ一覧表はコチラ

 じつはワタクシ「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 ASPH./POWER O.I.S.」(公式ページ)というレンズを持っておりまして。コレ、マイクロフォーサーズ界隈では有名な「最大800mm相当の超望遠レンズ」です。このクラスのレンズは、フルサイズ用だと100万円とか200万円といった価格でありつつ長~くて重いんですが、このレンズは比較的に安価&十分コンパクトというコトで注目度が高い感じ。

パナソニック「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 ASPH./POWER O.I.S.」。800mm相当の超望遠レンズですが、わりとコンパクトに携行できます。実勢価格は17万円前後。

 またこのレンズ、レンズ内手ブレ補正機構がありかつ、さらにGH5のボディ内手ブレ補正機構と連携動作します。800mm相当だけど手持ち撮影が可能。どんな感じなのか試してみたところ……あらビックリ! 手ブレ補正も凄いんですが、加えて画質がヒッジョーに良好でした。

 以下、GH5と上記レンズを組み合わせて撮った写真を掲載します。写真はリサイズもしくはトリミングしか処理を施していません。左が全体像で、中央と右側がドットバイドットの画像です。写真をクリックすると拡大されますが、ドットバイドットの写真の場合、画像左上にカーソルをもっていくと虫眼鏡アイコンが表示されてそれをクリックすると正しいドットバイドット画像になりますので、お試しください。

GH5購入後に発色などに関わる設定はいじらず初期値のまま撮影(以下同様)。色作りはパナソニック独特という印象があり、鮮やかで濁りが感じられません。細部の描写も精細。このレンズはボケ味も滑らかでキレイですね~。
日陰で撮影したのでISO感度は1600と高め。ですが、ディテイルの描写が非常に精細です。この写真を見て「コレってホントにマイクロフォーサーズ?」と思ったワタクシでした。
微妙にISO感度高め(800)でシャッター速度遅め(1/15秒)なので「イマイチかな?」と思いましたが、けっこー精細に撮れていました。1~2世代前のマイクロフォーサーズ機だと、条件が悪いと画質低下に直結していた気がしますが、今時の機種はかなりネバって頑張るな~という気がします。
上のシロフクロウの写真やこのイヌワシの写真は、被写体が網の中なので、その分ちょっと描写が甘いというかネムい感じです。でも、ディテイルが克明に描写されました。
このミミズクの写真も網越し。撮影条件もあまり良くないんですが、期待以上の描写となりました。

 GH5とこのレンズの組合せはオススメです。描写もイイし手ブレ補正機構の効きもバッチリ。お値段けっこーしちゃいますけど。あ~でもオリンパスの「OM-D E-M1 Mark II」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」+「M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14」の組合せとかもスゴいですよね~(関連記事)。あと使いやすさと画質を両立している「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」(公式ページ)もかなりイイです。ともあれ、今時のマイクロフォーサーズ機はレンズも良いものが増えていて、画質もかなり向上していますので、なんか楽しい時代になってきましたね~♪

猫もよ~く写っちゃうんでした♪

 前述のとおり、GH5はレンズキットを購入。付属のレンズは「LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.」(公式ページ)です。

 このレンズでも撮影していますが、初めて撮影したときは、やっぱりビックリ。このレンズでも被写体のディテイルがズギャッと克明に描写されるんでした。また、GH5と組み合わせて「Dual I.S.2」を機能させられ、つまり手ブレ補正もガッツリと効きます。

パナソニック「LUMIX G VARIO 12-60mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.」。GH5のキットレンズがコレでした。実勢価格は4万2000円前後。

 GH5とこのレンズを組み合わせて、猫を撮ることが多いです。毛の1本1本や虹彩の模様などディテイルがしっかり描写されてヒッジョーに楽しいんですが、そんな写真を掲載してみます。

 以下の写真はリサイズもしくはトリミングしか処理を施していません。左が全体像で、右がドットバイドットの画像。写真をクリックすると拡大され、ドットバイドットの写真の場合は画像左上にカーソルをもっていくと虫眼鏡アイコンが表示されますので、それをクリックすると正しいドットバイドット画像になります。

何となく猫スナップ。ドットバイドットにすると瞳孔も鼻の肌質感も毛も、ぜ~んぶクリア!
目にピントを合わせましたが……眼球の表面にピントが合ったようです。虹彩が締まって瞳孔が縦になるシクミが何となくわかります♪
これもまた、細部まで精細に描写されました。
右は猫の肘(?)あたりのドットバイドット画像ですが、毛の質感までバッチリです。
ドットバイドット画像では眼球表面に外光の映り込みが見えます。緑色の映り込みは木で、この場所を知っていると「あぁあの木が写ってるんだね」と判別できたりするほど、細部までよく写っています。

 まぁしかし細部までよく写るカメラ&レンズです。ちなみにこのレンズ、最短撮影距離も短く、被写体にかな~り寄れます。具体的な撮影可能範囲は、ワイド端が0.2m~∞で、テレ端が0.25m~∞(撮像面から)です。

 てな感じのパナソニック「LUMIX DC-GH5」。動画に期待して買ったカメラですが、静止画もすこぶるイイ感じ。オリンパスの「OM-D E-M1 Mark II」といい、この「LUMIX DC-GH5」といい、現世代のマイクロフォーサーズのフラッグシップ機はタダモノではない級の実力派です。ご興味あらば、ゼヒ♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。