山根康宏の「言っチャイナよ」
シャオミのライカスマホやvivoからおしゃれな縦折りスマホ登場
2023年5月31日 00:00
世界最大のスマートフォン市場、かつ最大の5G加入者数を誇る中国で毎月発売された5Gスマートフォンを香港在住の携帯電話研究家、山根康宏が紹介する。
2022年4月に発表・発売された5Gスマートフォンは13機種。内訳はシャオミ 1機種、OPPO 1機種、vivo 3機種、HONOR 1機種、realme 1機種、その他メーカー6機種だ。
シャオミが発表した「Xiaomi 13 Ultra」は、ライカ&1インチセンサー&フィルターやグリップのつくケースも販売と、カメラを強く意識した製品。vivoは折りたたみ2機種を投入、縦折り式は同社初となる。ヨーロッパで苦戦中のWikoは、中国で2機種目となる5Gモデルを発表。タフスマートフォンを展開するAGMは3機種を発表した。
手軽な価格のゲーミング5Gスマホ、realme「GT Neo5 SE」
240W充電モデルもあるrealmeのハイスペックモデル「GT Neo5」のカジュアルモデルが「GT Neo5 SE」である。充電速度は100W、チップセットもSnapdragon 7系に落としながら、メインカメラは6400万画素と高めている。美しい背面のファンタジー仕上げモデルも提供し、ファッショナブルなゲーミングモデルという位置づけの製品にもなっている。
項目 | 内容 |
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発売日 | 2023年4月3日 |
価格 | 2299元(約4万5000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 1 |
ディスプレイ | 6.74インチ2772 x 1240ピクセル、144Hz |
リアカメラ画素数 | 6400万広角+800万超広角+200万顕微鏡 |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+1TB |
バッテリー | 5500mAh、100W充電(有線) |
5G NR対応バンド | SA : n1 / n3 / n5 / n8 / n28a / n40 / n41 / n77 / n78、NSA : n1 / n3 / n41 / n77 / n78 |
サイズ | 163.9 x 75.8 x 9.03(白)、8.95(黒、ファンタジー)mm。195g(白)、193.1g(黒、ファンタジー) |
5GBのクラウド空間付きのChina Telecom「Maimang 20」
中国キャリアの中国電信(China Telecom)自社ブランドの最新モデルが「Maimang 20(麦芒 20)」。Snapdragon 4 Gen 1搭載のエントリーモデル。ベースモデルはファーウェイのグローバル向け「nova 11i」で同製品のチップセットをSnapdaragon 4 Gen 1に、カメラを6400万画素にアップデートした。実質シングルカメラだが、高画質カメラ搭載が売りとなる。中国電信が提供する5GBのクラウドストレージも無料で利用可能だ。
項目 | 内容 |
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発売日 | 2023年4月3日 |
価格 | 1799元(約3万6000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 4 Gen 1 |
ディスプレイ | 6.8インチ2388 x 1080ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 6400万広角+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+256GB、12GB+256GB |
バッテリー | 5000mAh、40W充電(有線) |
5G NR対応バンド | 不明 |
サイズ | 164.6 x 75.55 x 8.55mm。196g |
OPPOの新しいミドルレンジシリーズ「A1 5G」発表
2022年11月から、OPPOは新しいミドルレンジモデル「A1シリーズ」の展開を開始している。高画質カメラの「A1 Pro」、低価格モデルの「A1x」に続き、今月は「A1 5G」が発表された。1799元と価格を抑えつつも5000満画素カメラを備え、必要最小限ながら高画質な写真の撮影もできる。カラバリの橙はレザー調仕上げで高級感もある。なお2018年に発表された「A1」とは別のモデルとなる。
項目 | 内容 |
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発売日 | 2023年4月11日 |
価格 | 1799元(約3万6000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 695 5G |
ディスプレイ | 6.72インチ2400 x 1080ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+256GB、12GB+256GB |
バッテリー | 5000mAh、67W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78 |
サイズ | 165.6 x 76.1 x 8.2、8.25(橙)mm。191g、193g(橙) |
ライカコラボのシャオミの最強カメラ端末「Xiaomi 13 Ultra」
シャオミのフラッグシップライン「Xiaomi 13」シリーズの最上位モデルが「Xiaomi 13 Ultra」である。Snapdragon 8 Gen 2を搭載、ライカコラボのカメラを搭載し、センサーサイズは1インチ。ここまでなら2023年2月発表の「Xiaomi 13 Pro」と変わらないが、5000万画素カメラを4つ搭載(Xiaomi 13 Proは3つ)、さらにカメラ台座部分を円形として背面中央上部に配置し、カメラ風の外観デザインとしている。別売ケースには67mmのレンズフィルターが装着可能。さらに、ケースに装着可能なBluetoothシャッターボタンのついたグリップセットも発売された。
項目 | 内容 |
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発売日 | 2023年4月18日 |
価格 | 5999元(約11万9000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 |
ディスプレイ | 6.73インチ3200 x 1440ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+5000万画素超広角+5000万画素3.2倍望遠+5000万画素5倍望遠 |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
バッテリー | 5000mAh、90W充電(有線)、50W充電(無線) |
5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28a(UL:703MHz-733MHz、DL:758MHz-788MHz) / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 / n79 |
サイズ | 163.18 x 74.64 x 9.06mm。227g |
vivoの横折りスマホ3機種目、薄型軽量になった 「X Fold2」
vivoの第二世代目、3機種目となる折りたたみモデル「X Fold2」は前世代モデル「X Fold」「X Fold+」とディスプレイサイズは変わらないものの、開いたときで0.33mm、閉じたとき最大2.01mm薄くなった。さらに重量は311gから278.5 / 279.5gへと大きく軽量化された。カメラは前世代のクワッドカメラから5倍望遠を省きトリプル仕様とし、急速充電は120Wにパワーアップされた。
項目 | 内容 |
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発売日 | 2023年4月20日 |
価格 | 9999元(約19万9000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 |
ディスプレイ | (イン)8.03インチ2160x1916ピクセル、120Hz、(アウト)6.53インチ2520x1080ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+1200万画素超広角+1200万画素2倍望遠 |
インカメラ画素数 | (アウト)1600万(パンチホール)、(イン)1600万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB |
バッテリー | 4800mAh、120W充電(有線)、50W充電(無線) |
5G NR対応バンド | n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n20 / n28 / n38 / n40 / n41 / n66 / n77 / n78 |
サイズ | 161.29 x 143.43 x 5.95mm / 161.29 x 73.42 x 12.9(黒)、13.2(赤、青)mm。279.5g(黒)、278.5g(赤、青) |
vivo初の縦折りスマホ「X Flip」は高級感あふれる上品な仕上げ
シャオミ、OPPOに続きvivoも縦折りスマートフォンに参入。「X Flip」は外側に3インチ横型ディスプレイを配置し、アプリケーションの動作も可能。背面はレザー調でクロス処理を浮かび上がらせ高級ブランドバッグのような仕上げの紫、貝殻を磨き上げたようなクラシカルで上品な金、ベーシックな黒と、3種3様の仕上げでターゲット層拡大を狙う。
項目 | 内容 |
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発売日 | 2023年4月20日 |
価格 | 5999元(約11万9000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 |
ディスプレイ | (イン)6.74インチ2520x1080ピクセル、120Hz、(アウト)3.0インチ682x422ピクセル |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+1200万画素超広角 |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB |
バッテリー | 4400mAh、44W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28 / n41 / n77 / n78 |
サイズ | 166.42 x 75.25 x 8.19(紫)、7.75(黒)、7.84(金)mm / 86.4 x 75.25 x 17.56(紫)、16.62(黒)、16.80(金)mm。198g(紫、黒)、199g(金) |
格安ながらカメラデザインが美しいHONOR「X50i」
HONORの低価格モデルの「X50i」は、カメラデザインを上位モデルのHONOR「80」シリーズに合わせ、2つのレンズを囲むモールドが8の字にクロスする「メビウスデザイン」を採用。メインカメラは実質1つだが1億800万画素と高解像度。羽毛のようなデザインを背面に施し心地よい手触りも実現した。
項目 | 内容 |
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発売日 | 2023年4月21日 |
価格 | 1499元(約3万円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 6020 |
ディスプレイ | 6.7インチ2388 x 1080ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+256GB、12GB+256GB |
バッテリー | 4500mAh、33W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n5 / n8 / n28a / n41 / n78 |
サイズ | 162.9 x 74.5 x 7.48mm。179g |
軽さを目指したカジュアルな5Gスマホ、vivo「Y78+」
vivoのエントリー&ミドルレンジラインナップ「Y」シリーズの新製品「Y78+」は、177gという軽量ボディーに必要最小限の性能を搭載。前モデルは2022年7月発売の「Y77」で、画面サイズやチップセットをアップグレードする一方、このクラスのモデルであまり重視されないフロントカメラ性能は引き下げた。
項目 | 内容 |
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発売日 | 2023年4月23日 |
価格 | 1599元(約3万2000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 695 5G |
ディスプレイ | 6.78インチ2400 x 1080ピクセル、90Hz |
リアカメラ画素数 | 1億800万広角+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB |
バッテリー | 4500mAh、44W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n5 / n8 / n28a / n41 / n77 / n78 |
サイズ | 164.24 x 74.79 x 7.89mm。177g |
マイナーメーカーの5Gスマホの2世代目が登場、Doov「X9」
10年以上前に中国国内の「女子スマホ」ブランドとして人気だったDoovの2機種目となる5Gスマートフォンが「X9」である。マイナーメーカーモデルにありがちなiPhoneを真似したデザインではなく、Galaxy S21風のカメラデザインで登場。1099元とかなり安い価格で販売される。
項目 | 内容 |
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発売日 | 2023年4月23日 |
価格 | 1099元(約2万2000円)から |
チップセット | UNISOC T760 |
ディスプレイ | 6.517インチ1600 x 720ピクセル |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+30万深度測定 |
インカメラ画素数 | 500万(水滴型ノッチ) |
RAM/ROM構成 | 6GB+128GB、8GB+128GB、8GB+256GB |
バッテリー | 4500mAh、44W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n5 / n8 / n28 / n41 / n78 |
サイズ | 164.6 x 75.2 x 9.4mm。206g |
Wikoの中国向け5Gスマホ第二弾は「Hi Enjoy 60 5G」
ファーウェイの4Gスマートフォンをベースに5G対応としたモデルがWikoの「Hi Enjoy 60 5G」(Hi Chang Xiang 60 5G)。ファーウェイ「Enjoy 60」をベースとしており、チップセットを5G対応に変更。6000mAhの大容量バッテリーを搭載するのが大きな特徴だ。
項目 | 内容 |
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発売日 | 2023年4月24日 |
価格 | 1399元(約2万8000円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 700 |
ディスプレイ | 6.75インチ1600 x 720ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万広角+200万マクロ |
インカメラ画素数 | 800万(水滴型ノッチ) |
RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB |
バッテリー | 6000mAh、44W充電(有線) |
5G NR対応バンド | 不明 |
サイズ | 168.3 x 77.7 8.98mm。199g |
タフなボディーの本格的なアクティブ5Gスマホ、AGM「G2」
産業向けにも利用できるタフなスマートフォンを展開しているAGMの2023年新製品が「G2」シリーズ3機種。G2はベーシックモデルで、赤外線カメラ非搭載で価格を抑えている。チップセットはIoT機器向けのクアルコムQCM6490で、Snapdragon 782GのGPU性能を買えたモデル。タフ性能はIP68 / IP69K / MIL-STD-810Hに対応、ナイトビジョンカメラや109dBで再生可能な大音量スピーカー、7000mAhの大型バッテリーを搭載する。
項目 | 内容 |
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発売日 | 2023年4月24日 |
価格 | 4499元(約9万円) |
チップセット | Qualcomm QCM6490 |
ディスプレイ | 6.58インチ2408 x 1080ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 1億800万広角+2000万ナイトビジョン+200万マクロ |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+256GB |
バッテリー | 7000mAh |
5G NR対応バンド | n1 / n2 / n3 / n7 / n41 / n66 / n77 / n78 / n79 |
サイズ | 175 x 85 x 17mm。405g |
赤外線カメラ搭載のタフ5Gモデル、AGM「G2 Pro」
AGMのタフスマートフォン新シリーズ「G2」に赤外線カメラを搭載したモデルが「GT Pro」。50メートルから100メートルの距離まで赤外線撮影が可能。その他の基本スペックはG2と同等だ。
項目 | 内容 |
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発売日 | 2023年4月24日 |
価格 | 5499元(約10万9000円) |
チップセット | Qualcomm QCM6490 |
ディスプレイ | 6.58インチ2408 x 1080ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 1億800万広角+2000万ナイトビジョン+200万マクロ+赤外線カメラ |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+256GB |
バッテリー | 7000mAh |
5G NR対応バンド | n1 / n2 / n3 / n7 / n41 / n66 / n77 / n78 / n79 |
サイズ | 175 x 85 x 17mm。405g |
1キロ先の車も認識できる赤外線カメラ搭載、AGM「G2 GT」
AGMのタフスマートフォン「G2」に強力な赤外線カメラを搭載したモデルが「G2 GT」。真っ暗闇であっても200メートル先の人物の撮影が可能で、認識だけならば500メートル離れていても撮影できる。車なら500メートル先でも撮影可能、認識は1キロ先まで対応する。他のスペックはG2と同等だ。
項目 | 内容 |
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発売日 | 2023年4月24日 |
価格 | 5999元(約11万9000円) |
チップセット | Qualcomm QCM6490 |
ディスプレイ | 6.58インチ2408 x 1080ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 1億800万広角+2000万ナイトビジョン+200万マクロ+赤外線カメラ |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+256GB |
バッテリー | 7000mAh |
5G NR対応バンド | n1 / n2 / n3 / n7 / n41 / n66 / n77 / n78 / n79 |
サイズ | 175 x 85 x 17mm。405g |