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立て掛けやすいすべり止め付き、ハイスペック・タフネス「arrows Tab F-04H」

 NTTドコモが発売する「arrows Tab F-04H」は、側面にすべり止めのグリップが装備され、10.5インチのWQXGA有機ELディスプレイを搭載するハイスペックな富士通製のAndroidタブレット。2014年に発売したarrows Tab F-03Gの後継となる製品で、大きく高精細な画面による見やすさとともに、安心・安全を求めるやや高年齢層のユーザーをターゲットに据える。7月下旬に発売予定で、各種割引サービス適用後の実質価格は2万円台後半としている。

「arrows Tab F-04H」

 横向きにした状態で、左右と下側の側面の一部にすべり止めとなるラバー状のグリップ(素材はエラストマー)を埋め込んだ「グリップエッジ」が特徴で、本体を金属やガラス、樹脂などあらゆる場所に立て掛けて使う時でもすべりにくくしている。パッケージには4段階に角度を変えられるコンパクトな卓上スタンドも同梱され、手ぶら使用をサポートする。

 ディスプレイは10.5インチ、2560×1600ドット(WQXGA)の有機ELで、前モデルのarrows Tab F-03Gと同様。タブレットで世界初搭載をうたう虹彩認証機能「IrisPassport」を採用し、タブレットを持つ手のポジションを大きく変えることなく生体認証機能を利用できる。虹彩認証のモジュール自体は2015年発売のarrows NX F-02Hと同等のもので、認識速度などもそれに準じるものとなる。

 同社スマートフォンの従来機種と同様にMILスペックの14項目に準拠したタフネス性能も実現し、バスルームからアウトドアまでさまざまな使用環境に対応する。筐体がスマートフォンよりも大きく重いため、MIL規格の基準に適合させるべく使用する素材を再検討し、強度面での最適化、高剛性化を図っているという。ちなみにボディはディスプレイ面を除き樹脂素材で構成され、軽量さと耐久性能のバランスを取った。

 LTE通信では2波のキャリアアグリゲーションをサポートし、下り最大266.5Mbpsに対応。電話による通話機能は利用できない。無線LANは最大通信速度433MbpsのIEEE802.11acを利用できる。最大8人までのマルチユーザー機能を備え、登録済みユーザーのアイコンをロック画面で選ぶだけで、ユーザー個別の設定を呼び出してすぐに利用可能。家族間でタブレットを共用する際に活躍する。

 イヤフォン端子の音声出力はハイレゾに対応(WAV/FLACなど。DSDは非対応)。ドコモが提供する新機能として、利用状況に応じてヒントを画面上に提示する「おすすめ使い方ヒント」が搭載される。

主な仕様

 ディスプレイは約10.5インチ、2560×1600ドットの有機ELディスプレイ。チップセットはコストパフォーマンスを考慮して最新のSnapdragon 820ではなくSnapdragon 808(MSM8992)で、1.8GHz×2と1.4GHz×4のヘキサコア。メモリ(RAM)は3GB、ストレージは32GBで、最大200GBのmicroSDXCカードを利用可能。

 アウトカメラは810万画素、インカメラは240万画素。無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/ac。Bluetooth 4.1、虹彩認証機能、フルセグ、ワンセグに対応する。OSはAndroid 6.0。通信速度は下り最大266.5Mbps、上り最大50Mbps(理論値)。バッテリー容量は6000mAh。連続待受時間は未定。

 大きさは約175×266×6.8mm。重さは430g台(どちらも暫定)。ボディカラーはビジネス利用も想定したBlackと、主に家庭向けを意識したWhiteの2色をラインアップする。

太田 亮三

日沼諭史