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IPIとドコモ、自然に会話するボットを簡単に作成できる「Repl-AI」

 インターメディアプラニング(IPI)とNTTドコモは、人の代わりに対話をするプログラム「ボット」を作成できるサービス「Repl-AI(レプルエーアイ)」を開発した。IPIのサービスとして6月末まで無償でトライアル提供し、7月から商用サービスとして月額数千円~1万円程度で販売する。

 「Repl-AI」は、スマートフォンやパソコン向けのアプリケーション開発者が、ボットを簡単に作成して、自分のアプリケーションに組み込めるサービス。画面内のブロックにユーザーの発話とシステムの返答を入力し、組み合わせるだけでボットのシナリオを設計でき、特殊なプログラミング技術は不要。

シナリオ編集ツールの画面イメージ

 同サービスではドコモの「自然対話プラットフォーム」から、シナリオ対話と雑談対話機能を活用している。シナリオ対話は、ユーザーが「タンメンが食べたいな」と入力した時にあらかじめ登録された「ラーメンおいしいよね! よく食べるの?」といったシナリオに沿って返答するというもの。

 ユーザーが入力した表現がシナリオに入力されている内容と多少異なっているっている場合でも、自然で的確な返答を返せる。例えばボットが「元気ですか」と問いかけた時に、シナリオにない「元気だよ」という返答があった場合でも、シナリオにある「はい」と同じ意味だと解釈して応答する。方言などで語尾が異なっていても、「元気」というキーワードを認識して応答する。

 雑談対話は、会話のキャッチボールをする機能。ユーザーが「好きな人ができました」と発話しボットが返答したあと、バレンタインチョコの話題をすると「チョコを渡すんですか?」と前の対話を踏まえた返答をする。また、会話の中でユーザーの名前や趣味などの情報を学習し、その内容にあわせた返答をするようになる。この機能によって、アプリケーション開発者が深く作りこまなくても、対話サービスとして提供できる。

石井 徹