ニュース

ドコモ「しゃべってコンシェル」の技術が三菱東京UFJの店頭ロボに

 NTTドコモは、同社が開発した自然対話プラットフォームが三菱東京UFJ銀行のヒューマノイドロボットの実証実験に採用されたと発表した。三菱東京UFJ銀行の一部店舗で、21日より実証実験が開始されている。

 ドコモの自然対話プラットフォームは、「しゃべってコンシェル」の技術をベースに、他社でも利用できるよう整備されたもの。最近では、タカラトミーの玩具で対話を楽しめる「オハナス(OHaNAS)」でも採用されており、10月上旬に発売される予定。

 今回、三菱東京UFJ銀行の実験では、自然対話プラットフォームのうち、「意図解釈」「雑談対話」という2つの機能が用いられる。金融関連の会話のほか、自然な雑談も可能になるという。意図解釈エンジンによって、株価情報、天気予報も音声で伝えることができる。

 実証実験が行われる店舗では、アルデバラン社の小型ヒューマノイドロボット「NAO」が設置される。アルデバラン社は、ソフトバンクのロボット「Pepper」も手がけている。

NAO

 三菱東京UFJ銀行によれば、4月に東京で実施した店舗に続き、今回は大阪にある支店で24日までという短期間、ロボットを設置する。こうしたロボットを導入するのは、人員削減といったものではなく、将来ロボットでしか実現できないサービスを採り入れるため、と説明。その1つが多言語対応で、今回は4カ国語(日本語、英語、中国語、フランス語)をサポートし、雑談などを行えるようにした。商用化の時期は未定。8月以降は、都内の店舗に設置して、その効用を検証していく方針。

関口 聖