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AIキャラがチャットで勉強を応援、ドコモとオンライン学習の「すらら」

 NTTドコモは同社の自然対話プラットフォームを活用し、オンライン学習システム「すらら」を提供するすららネットと、キャラクターが勉強の成果をほめる対話機能「AIサポーター」を開発した。

 「すらら」は、生徒が自宅のパソコンで利用できるクラウド型の学習システム。オリジナルキャラクターとの対話形式で学習できるシステムを採用している。

 今回開発された対話機能「AIサポーター」では、ドコモの自然対話プラットフォームから、「シナリオ対話」と「雑談対話」の機能を活用。生徒が学習を始めるタイミングや課題を終えたタイミングで、チャットを通じてキャラクターと会話できる。

「AIサポーター」のキャラクター「ニャンロイド」との会話イメージ

 両社と慶応義塾大学の中室牧子研究室は、小学生・中学生・高校生約150名を対象に、「AIサポーター」が学習意欲やモチベーションに与える効果を調べるトライアルを実施する。期間は4月24日~10月31日。

 トライアルでは、生徒を3つのグループに分け、それぞれに「努力をほめる」「さらなる努力を促す」「気分転換を行う」という異なるパターンの反応をする「AIサポーター」を提供し、その効果を検証する。

 今回の研究では教育分野に特化した対話シナリオをすららネットが作成する。ドコモではこの対話シナリオを自然対話プラットフォームに蓄積させ、教育分野以外でもより自然な会話ができるプラットフォームへと進化させるという。

石井 徹