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熊本地震、ドコモとUQ WiMAXで一部障害発生中

キャリアWi-Fiが開放、SSIDは「00000JAPAN」

 4月14日21時26分頃、発生した「平成28年熊本地震」(熊本地震)の影響で、NTTドコモとUQ WiMAXのネットワークに一部で障害が発生している。4月15日12時時点での状況をまとめた。

NTTドコモ

 NTTドコモは、熊本県の上益城郡益城町と甲佐町の一部エリアで、携帯電話によるサービスが利用しづらい状況となっている。停電または伝送路の故障が原因で、移動基地局車や電源車による対策を行っている。

【追記 2016/4/15 20:55】
 ドコモは第4報として、被災地域における携帯電話がつながりにくい状況は回復し、エリアも復旧したと発表した。通信障害の発生日時は4月15日6時20分頃~18時47分。通信障害の原因は地震による停電。

ドコモ→固定で輻輳が発生

 なおドコモは第4報で、ドコモの携帯電話(全国が対象)から熊本県内の固定電話に対して、音声通話がつながりづらい状況が発生していると、新たな通信障害を明らかにしている。

 発生日時は4月15日14時14分頃から。原因は地震による通信の輻輳(ふくそう)としている。

UQコミュニケーションズ

 UQコミュニケーションズは、WiMAX/WiMAX 2+の熊本県の一部基地局で接続しづらい状況となっている。12時時点で障害が発生しているエリアは上益城郡益城町安永周辺と、熊本市東区沼山津3丁目周辺。

 auとソフトバンク(SoftBank/Y!mobile)ではユーザーへの影響は発生していない。KDDIによると、auでは一部の基地局に影響が発生したが、他の設備や基地局でカバーしている状況としている。

熊本県でキャリアのWi-Fiが無料開放「00000JAPAN」

 熊本地震の発生を受け、3キャリアのWi-Fiサービス「docomo Wi-Fi」「au Wi-Fi SPOT」「ソフトバンクWi-Fiスポット」が無料開放されている。

 14日24時より、熊本県全域のWi-Fiスポットが開放されており、今後九州地方全域のWi-Fiサービスを順次開放する予定としている。各サービス共通の災害用SSID「00000JAPAN」を選択して接続することで利用可能。

 なお、3キャリアでは14日より災害用伝言板と災害用音声お届けサービスを提供している。

【追記 2016/4/15 16:45】
 「au Wi-Fi SPOT」では15日8時36分より、「ソフトバンクWi-Fiスポット」は15日12時より、九州全域で「00000JAPAN」を提供している。ドコモでは、熊本を中心として九州全域に順次拡大中としている。

 また、ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)は、訪日外国人向けの無料Wi-Fi「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」の公式アプリを通じて、「00000JAPAN」の利用方法や災害情報サイトを案内している。

石井 徹