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動画の3軸手ぶれ補正に0.03秒の高速AF、ソニーの新型スマホ向けカメラセンサー
2250万画素の積層型CMOS「Exmor RS IMX318」
（2016/2/16 18:21）
ソニーは、スマートフォンなどに向けたCMOSセンサー「Exmor RS」シリーズの新製品「IMX318」を発表した。高速オートフォーカス（AF）と動画向けの3軸電子手ぶれ補正機能を業界で初めてセンサーに内蔵している。量産出荷は5月を予定する。
Exmor RS「IMX318」は、1/2.6型（対角6.858mm）で有効画素数2250万画素（5488×4112ドット）の積層型CMOSイメージセンサー。スマートフォンなどに向けた製品で、画質・機能の向上と端末の一層の小型化を可能にするとしている。
前モデル「IMX230」と同等の画質を維持しながら、小型化と解像度の向上を達成。0.03秒の高速ハイブリッドAFと動画向けの3軸電子手ぶれ補正機能を、業界で初めてイメージセンサーに内蔵した。
ハイブリッドAFは像面位相差AFとコントラストAFを組み合わせたもので、これまではアプリケーションプロセッサーとの組み合わせで実現されていたが、「IMX318」ではセンサー内部の信号処理回路に内蔵。静止画では最速0.03秒、動画では60fpsで0.017秒の高速AFを実現する。
動画向けの3軸電子手ぶれ補正機能は、外部から入力された3軸ジャイロセンサーの信号を活用。手ぶれの少ない4K動画の撮影が可能で、レンズの歪み補正にも対応する。従来のアプリケーションプロセッサーで手ぶれを補正する場合と比べて低消費電力ですむほか、空中撮影用ドローンなどへの搭載にも適しているとしている。
さらに、イメージセンサーからアプリケーションプロセッサーへの出力インターフェイスに最新規格を採用し、高速化と低消費電力化を実現。2250万画素の全画素が30fpsで伝送でき、4K（3840×2160ドット）の30fpsで動画を撮影中でも、2250万画素の静止画を記録できる。
動画の最大フレームレートは4K（3840×2160ドット）で最大30fps、1080pで120fps、720pで240fps。