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中国のSmartisan、カラフルスマホ「JianGuo」で日本参入へ

 中国の携帯電話メーカー錘子科技(北京)有限公司(Smartisan Technology、スマーティザン)は、スマートフォン「JianGuo」(ジェングオ)を今秋日本で発売し、日本市場に参入する。

 「JianGuo」(ジェングオ、中国名:堅果手機)は、若者層をターゲットとして開発されたスマートフォン。25日には、中国向けのモデルの詳細が明らかにされた。

 背面カバーにカラフルな7色をラインナップし、ホワイトの本体に付け替えることができる。装着したカバーの色をシステムが認識し、ホーム画面のテーマをカバーの色に合わせて切り替える機構を搭載している。

 Androidベースの独自OS「Smartisan OS」を搭載する。ホーム画面は3×3または4×4にアイコンが並ぶグリッド形状となっており、複数のホーム画面をまとめて表示する機能を備える。電話帳やメモ帳などを同期する同社独自のクラウドサービスに対応している。

 スペックはミドルクラスに相当する。CPUはクアルコムの「MSM8939」(1.5GHz駆動×4+1.0GHz駆動×4のオクタコア)。メモリは2GB。内蔵ストレージは16GBと32GBをラインナップ。ディスプレイにシャープ製またはAUO製の5.5インチフルHD(1920×1080ドット)ディスプレイを搭載。メインカメラはサムスン製の12.78メガピクセル、インカメラは4.91メガピクセル。

 通信では4G(FDD-LTE/TD-LTE)に対応。デュアルSIM仕様で、4G/3G/GSM対応のスロットとGSMのみ対応の2つのmicroSIMスロットを搭載する。Wi-FiはIEEE802.11b/g/n、に対応、Bluetooth(バージョン4.0)やNFCも利用可能。バッテリー容量は約2900mAh。本体サイズは約152.9×76.9×9.0mmで、重さは約155g。裏蓋のカラーラインナップはレッド、オレンジ、イエロー、グリーン、シアンブルー、ブルー、パープルの全7色。、

 中国市場向けの直販価格は、16GBモデルが899元(1万7000円程度)で32GBモデルが999元(2万円程度)となっている。

9月に日本法人を設立、次期フラッグシップモデルも投入を目指す

 Smartisan Technologyは、羅永浩(ルオ・ヨンハオ)氏が2012年に設立した携帯電話メーカー。2014年には、デザイナーに元アップルのロバート・ブランナー氏を起用したフラッグシップスマートフォン「Smartisan T1」を発売している。

Smartisan TechnologyのCEO 羅永浩氏

 羅氏によると、今年9月に従業員10~20人体制の日本法人設立に向け、現在申請中という。日本参入の第1弾となる製品は「JianGuo」で、今秋の発売を目指す。価格については中国での販売価格と同等のレベルを予定しており、日本参入にあたって、大手キャリア3社やMVNOと交渉を行っている段階としている。日本市場向けの展開にあたっては、主にソフトウェア面などで日本市場に合わせたカスタマイズを施す。

 今後発表される次期フラッグシップモデル「Smartisan T2」も、日本へ投入する予定で、日本での発売の時期はクリスマス前までを目標としている。

石井 徹