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モバイル端末からのプリントは需要と現実にギャップ、IDCが世界で調査

 IDC Japanは、世界の主要地域におけるモバイルユーザーのプリント、スキャン、ドキュメント管理の実態調査を実施し、結果を明らかにした。

 調査は米国、ブラジル、英国、ドイツ、オーストラリア、中国を対象に実施された。調査によれば、モバイル端末の導入が企業でも進んでいることで、モバイルを対象としたドキュメントソリューション市場は拡大しているとする一方、モバイル端末からのプリントへのサポートは「驚くほど不十分」と指摘する。

 モバイルプリントには、75%のユーザーが「PCからのプリントと同等の価値がある」と回答し、15%のユーザーは「モバイルプリントのほうが価値が高い」と回答、約90%のユーザーが、PCからのプリントと同等以上の価値を見出している結果になった。

 一方で、モバイルプリントの状況の満足しているユーザーは56%にとどまる。またスマートフォンユーザーの35%、タブレットユーザーの34%は、モバイルプリントを必要としながら実施できない状況にあり、需要に応えられていないとした。

 調査ではこのほか、プリント量の市場は全体が横ばいか縮小する見通しの中、モバイルプリントの量は全世界で二桁成長で急激に成長すると予測。スキャン需要の拡大や、端末内蔵のカメラを利用する割合が高いといった結果も明らかにされている。

太田 亮三