ニュース

広瀬すずも登場、フジフイルムが提案するスマホ時代の「写プライズ」

新店頭プリント機でスマホ世代にアピール

 富士フイルムは、スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真を印刷できる、新しい店頭プリント受付機「Wonder Print Station(ワンダープリントステーション)」を発表した。よい写真を自動的に選び出してプリントしやすくし、「写真をサプライズのプレゼントに」と新たな提案を行うためのツールとして、写真店、大型家電量販店などに向けて提供される。

CMキャラの広瀬すず

 価格はソフトウェアだけで8万円、パソコンやディスプレイを含めて20万円程度になる見込み。ただし一般ユーザーがWonder Print Stationを使ってプリントする場合の料金は、これまで通りになる見込み。

写真でサプライズ“写プライズ”

 「Wonder Print Station」は、タップやスワイプなどスマートフォンのような操作感を採り入れた店頭プリント機。同社では、多くのユーザーがスマートフォンに写真を撮りためていると説明。それらの写真を何かの記念日にあわせて、プリントし、家族や友人にサプライズでプレゼントできるアイテムとして活用できるよう、手軽に利用できる端末として仕上げられた。同社では“写(しゃ)プライズ”と銘打って、スマホ時代にあわせた新しい写真の在り方を提案する。

PCとディスプレイで操作できるWonder Print Station

 約1000枚の写真を最短5秒で読み込み、独自の解析技術「イメージオーガナイザー」によって、“上手な写真”を自動判定して、多くの写真のなかでもオススメの写真を案内する。イメージオーガナイザーでは、人の顔が多く写っているほどオススメ度を高くするよう判定。また1年の想い出を1冊にまとめるフォトブック「Year Album(イヤーアルバム)」を利用する際には写真を多く撮った日も、少なかった日も偏りが少なくなるよう、写真を自動的に抽出する。

 オリジナルスタンプを使ったり複数の写真を読み込んで好みのレイアウトへカスタマイズしコラージュ写真を作れる「PicColla(ピッコラ)」が用意される。また写真加工アプリ「DECOPIC」とコラボして、人気のデザインテンプレートを「Wonder Print Station」で利用して、写真を注文することもできる。このほか、Facebook、Twitter、Instagramに投稿した写真も直接、プリント注文できる。

 プリントできる写真はL判、パノラマなどのほか、1枚の写真に複数の画像をランダムに配置するシャッフルプリントも利用できる。またフォトブックサービスへの注文もできる。

 富士フイルムでは、「Wonder Print Station」のプロモーションに、モデル・女優の広瀬すずを起用。10代~20代のスマホユーザーに写真プリントをアピールする。

注文自体を楽しく

 「Wonder Print Station」は、注文自体を楽しめることをコンセプトに開発した、と語るのは富士フイルム イメージング事業部 統括マネージャーの種田進氏。

富士フイルムでは原宿に直営店を展開しており、ユーザーのニーズを探り、新サービスの開発を進めてきた。同様の店舗は上海などに展開し、今後はスペインなどでも提供していく方針だが、そうした直営店や同社調査を通じて、写真プリントの潜在的なニーズがあり、自分のためではなく誰かに贈るために印刷するという用途が拡大していると説明。

 シャッフルプリントやフォトブックサービスは、既に提供されてきたものだが、「Wonder Print Station」では、独自解析技術によって、ユーザーの負担を減らしながら、仕上がりの良い写真、アルバムを提供できるようにして、利用拡大を図り、今年度、シャッフルプリントでは前年比3倍の120万枚、フォトブックサービスでは同2倍の40万冊の利用を目指す。

関口 聖