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Surface 3は6月19日発売、8万1800円~

 日本マイクロソフトは、Windowsタブレット「Surface 3」の4G LTE対応モデル「Surface 3(4G LTE)」を6月19日に日本で発売する。同端末の4G LTE版は、世界に先駆けて日本で発売されることになる。

 日本市場では、個人向けには4G LTE版のみがラインナップされる。法人向けには、Officeを搭載しない形で、Wi-Fi版、4G LTE/Wi-Fi版がラインナップされる。

 価格は64GBモデル(メモリは2GB)が8万1800円、128GBモデル(メモリは4GB)が9万1800円(どちらも税抜、以下同)。

 販売チャネルは全国の家電量販店とマイクロソフトのオンラインストアに加えて、ソフトバンクモバイルがY!mobileブランドで展開するワイモバイルショップや、Y!mobileの取扱店で販売される。Y!mobileからはSurface 3向けにSIMカードと料金プランが提供される。

 法人向け販売では、ソフトバンクモバイルがSurface認定リセラーに加わる形となる。

 端末はSIMロックフリーだが、ソフトバンクモバイルおよびワイモバイルのネットワークでしか検証していないとしている。SIMカードおよび通信契約の無い、端末のみの状態でも購入できる。

主な仕様

 「Surface 3」は米マイクロソフトが4月1日に発表し、米国ではすでにWi-Fi版が発売されているWindows搭載のタブレット。

 10.8インチ、1920×1280ドット(3:2)のディスプレイを搭載。CPUはインテルのAtom x7プロセッサで、1.6GHz(最大2.4GHz)駆動のクアッドコア。メインカメラは800万画素、インカメラは350万画素。OSにWindows 8.1を搭載し、Windows 10への無償アップグレードの対象になっている。

 Officeは「Office Home&Business PremiumプラスOffice 365サービス」が付属し、Word、PowerPoint、Excel、OneNote、Outlookを利用できる。

 Wi-FiはIEEE 802.11a/b/g/n/acで、Bluetooth 4.0、GPS/GLONASS、加速度センサーなどを搭載。Dolbyサウンド対応のステレオスピーカーを搭載。背面には3段階に調整できるキックスタンドを内蔵する。内蔵バッテリーは10時間以上の駆動が可能で、microUSBによる充電、USBによる給電をサポートする。SIMカードのサイズはnanoSIMカード。

 大きさは約267×187×8.7mmで、重さは約641g。

 なお法人向けモデルは、メモリが4GB、OSにWindows 8.1 Proを搭載し、Officeを非搭載として提供される。

 通信機能では、4G LTE(カテゴリー4)およびW-CDMAをサポートする。ソフトバンクモバイルおよびワイモバイルの通信網でのみ動作検証が行われている。対応周波数帯は、日本国内の4G LTE(FDD-LTE)では、900MHz(バンド8)、1.7GHz(3)、2.1GHz(1)。W-CDMAでは900MHz(8)、2.1GHz(1)。

 海外の4G LTE(FDD-LTE)では、800MHz、900MHz、1.7GHz、2.1GHz、2.6GHzをサポート。海外のW-CDMAでは850MHz、900MHz、1.9GHz、2.1GHzをサポートしている。

 別売りのオプションとして、キーボード兼カバーの「Surface 3 Type Cover」が5色でラインナップされ、参考価格は1万5680円。「Surfaceペン」は4色がラインナップされ、参考価格は5980円。「Surface 3ドッキングステーション」は2万3680円、「Surface 3スクリーンプロテクター」は5980円、「13W電源アダプター」(本体パッケージに同梱)は4780円となっている。

Y!mobileの料金プラン

 「Surface 3(4G LTE)」に対応する料金プランは、通信量が月間7GBで月額3696円。4年目以降は月額4196円になる。同プランでは、“直近3日間で1GB”の通信量制限は無いとしている。

 このほか、Y!mobileの「スマホプランS/M/L」と通信量をシェアできる「シェアプラン」の追加のSIMカードも、Surface 3で利用できる。

 Y!mobileでは、Y!mobileの回線契約とセットでSurface 3を予約したユーザーに対し、「Surfaceペン」をプレゼントするキャンペーンを実施する。また、購入したユーザー向けには、月額3696円の通信料が最大3カ月無料になるキャンペーンを実施する。申込期間は7月末まで。

ソフトバンクモバイルとの戦略的パートナーシップ

 “フルのWindows”と紹介されるように、x86系のインテル Atomプロセッサーを搭載することで、既存のWindowsパソコンと同様にWindowsアプリケーションを利用できる。マイクロソフトの担当者は、Surfaceシリーズにおいて、今後しばらくはWindows RTやARM系コアの搭載を見送る方針を明らかにしている。

 日本マイクロソフトは、4月1日の発表当初から日本市場への投入を示唆していたほか、5月19日午前に開催されたソフトバンクモバイルの発表会では、Y!mobileブランドの販売店でも「Surface 3(4G LTE)」が取り扱われることが明らかにされた。

 日本マイクロソフト 代表執行役社長の樋口泰行氏は、19日午前に開催されたソフトバンクモバイルの発表会に登壇し、4G LTE対応版である「Surface 3(4G LTE)」を世界に先駆けて日本市場に投入することを公式にアナウンスした。一方、この発表会では、取り扱いが表明されるにとどまり、市場に投入される端末の詳細は同日午後に開催のマイクロソフトの発表会に譲る形となった。

 午後のマイクロソフトの発表会では、ゲストとしてソフトバンクモバイル 専務取締役のエリック・ガン氏が登場、積極的に販売していく方針や、料金プランなどが説明された。

ソフトバンクモバイルの発表会に登場した日本マイクロソフトの樋口社長(右)
マイクロソフトの発表会に出席したソフトバンクモバイルのガン専務

太田 亮三