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IK Multimedia、Android端末をギターエフェクターに

DSP搭載のインターフェイスにより遅延の問題を解消

 IK Multimediaは、米国で開催されているイベント「The NAMM Show 2015」で、Android端末にエレキギターをつないでエフェクターにできるインターフェイスユニット「iRig UA」を発表した。価格は1万3500円程度になる見込みで、国内でも今夏発売される予定。

iRig UA

 同社ではこれまで、エレキギターやエレキベースをiPhoneにつないでアンプシミュレーターとして活用できるインターフェイスを製品化してきたが、一般的なAndroid端末では音響のリアルタイム処理に課題を抱えており、演奏にあたって致命的な遅延が発生するため、サムスンのGALAXYシリーズの一部ハイエンドモデルでしか同様のソリューションが実現できなかった。

 今回発表された「iRig UA」は、同製品が内蔵DSPによりこの部分の信号処理を行うことで入出力間の遅延を約2msに抑え、Android 4.0以降の一般的なスマートフォンやタブレットでも利用できるようにした。利用にあたっては、専用アプリ「AmpliTube UA」を端末にインストールする必要がある。

 同社ではiRig UAの内蔵DSPを活用したアプリを開発するためのSDKの提供も準備しているという。

湯野 康隆