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防水防塵で指紋認証つき、撮影後にピントを変えられる「GALAXY S5 SC-04F」
(2014/5/14 11:23)
サムスン電子製の「GALAXY S5 SC-04F」は、5.1インチでフルHDの有機ELディスプレイ(Super AMOLED)を搭載、GALAXYシリーズ初となる防水・防塵をサポートしている。LTEとWi-Fi、2つのネットワークを同時に使うことで高速ダウンロードが可能になる「ハイブリッドダウンロード」や約1600万画素カメラには高速オートフォーカスやリアルタイムHDR、撮影後のピント変更機能を備える。
同製品は、すでにグローバルで発売されており、国内ではドコモとauから5月15日に発売される。カラーバリエーションは、ドコモ向けのオリジナルカラーとなるスイートピンクと、グローバルでも発表されたシマリーホワイト、チャコールブラックを含む全3色となる(エレクトリックブルー、コパ-ゴールド、シャンパンピンクは含まれない)。
販売価格は、一括購入の場合8万9856円(税込)。月々サポート適用後の実質価格は、新規契約で1万円程度、MNPで1万円程度、機種変更で3万円台前半。
防水仕様でありながら、端末本体は薄型で軽い印象だ。背面はマットで、しっとりとした質感。液晶パネルにはフッ素コート加工を施している。これにより水滴を弾くため、水に濡れても振って落とすことができ、指紋や汚れもつきにくい。
先進のカメラ機能を新たに導入
約1600万画素カメラでは、約0.3秒と、スピーディかつ自動でフォーカスをあわせて撮影できる。逆光時でも明るく仕上がるHDR機能は、画面で確認しながら撮影が可能。また撮影後に、近焦点(後ぼけ)、遠焦点(前ぼけ)、全体にピントを合わせるパンフォーカスが選択できる。インカメラは約210万画素で、前モデルのGALAXY Note 3よりも広角になった。これまでのGALAXYシリーズにも搭載されていたが、声シャッターや、美肌モードと共に利用することで、自撮り撮影が快適になっている。
お楽しみ機能としては、Googleストリートビューのようなバーチャル空間を撮影できる「バーチャルツアーショット」など新機能を備えている。撮影モードを、バーチャルツアーショットに切り替えたあと、撮影者が歩きながらいくつかの写真を撮影したり、360度向きを変えながら複数枚撮影することで、動画に似たバーチャル空間を撮影できる。旅先で訪れた場所や、イベント会場などで風景や周囲の雰囲気を印象的に記録することができる。
カメラのモード設定では、機能拡張することのできるソフトをダウンロードできる。たとえば、前モデルに標準搭載されていた「Sound&Shot」というモードは、ユーザーがあとから追加できるよう、初期設定では装備されない。製品担当者によれば、「いろいろなカメラ機能がある中で、ソフトウェア容量をなるべく軽減するためにも、ユーザーの好みに合わせて自由に選択できるよう工夫されたもの」だという。
このほかの新機能としては、フルHDの4倍の解像度となる4Kサイズの動画撮影が可能になった。
高速再生を実現する「ハイブリッドダウンロード」
GALAXY S5は、2本のWi-Fiアンテナを同時に利用する高速化技術「MIMO」に対応している。さらに、新たに搭載された機能として、LTEとWi-Fiの2つのネットワークを同時に使う「ハイブリッドダウンロード」があげられる。ハイブリッドダウンロードは、LTEとWi-Fiがどちらも繋がる環境下で、両方のネットワークを同時に接続して高速化する技術。YouTubeの再生や、映画や音楽といったコンテンツのダウンロードにおいて、約2倍の速さを実現するとしている。
長持ちモードや指紋認証で安心
2013年冬モデルのGALAXY JとGALAXY Note 3に搭載され、好評だったことを受け、引き続き搭載することになったという「緊急時長持ちモード」。ドコモの夏モデル全機種に同様のモードが採用されることになった。今回はさらに進化して、懐中電灯や緊急アラームといった災害時に役立つ機能が新たに加わった。
また、災害時に限らず“電池がもたなさそう”といった日常でもありがちなシーンで、手軽に利用しやすい「ウルトラ省電力モード」を新たに設けられた。いずれのモードも、通常フルカラーの画面をモノクロ表示に切り替えるとともに、利用できるアプリやパケット通信に制限をかけることで、消費電力を大幅に抑えるというもの。有機ELディスプレイでは、モノクロ表示でディスプレイでの消費電力を約半分にまで抑える効果があるという。バッテリー残量10%で、ほぼ1日もつとされている。
緊急時長持ちモードは“電源ボタン長押し”で表示される選択画面から設定、おもに災害時を想定してあらかじめ決められたアプリ8つに、ユーザーがひとつ追加、合計9つのアプリのみが利用できる。一方のウルトラ省電力モードは、クイックパネルに表示され、タップすることで簡単に切り替えられる。あらかじめ決められた4つのアプリにユーザーが2つアプリを追加できる。
ユーザーの現在地にあわせて地震や台風、大雨など、天災に関する警報・注意報を案内する「防災インフォ」と、花粉、PM2.5、黄砂、紫外線、熱中症など天候などにまつわる情報を、案内する「生活インフォ」がプリインストールアプリで提供される。ホーム画面にウィジェットとして表示でき、ひと目で確認できるようになっている。
このほか、画面ロック解除やオンライン決済を指1本で可能になる指紋認証機能が、GALAXYシリーズとして初めて搭載される。
心拍センサーを搭載、Gearシリーズ連携でヘルスケアも
背面には心拍数モニター(Heart Rate Monitor)用のセンサーが用意され、指を当てるだけで心拍数が計測できる。サムスンが提供するアプリ「S Health」では歩数や移動距離をカウントし、消費カロリーを計測したり、食事の記録がつけられる。
GALAXYと連携して利用できるリストバンド型のウェアラブル端末「Gear Fit」「Gear 2」と合わせて利用することで、スマホのメールや着信、アラームなどの通知が受けられるほか、S Healthと連携した健康管理にも役立つ。
主な仕様
大きさは73×142×8.3mm、重さは147g。OSはAndroid 4.4、チップセットはMSM8974AC(2.5GHz駆動、クアッドコア)、メモリ(RAM)は2GB、ストレージ(ROM)は32GB。外部メモリとして最大128GBのmicroSDXCカードをサポートする。SIMカードはmicroサイズ。
VoLTEは、発売後サービスの開始に合わせて対応する。バッテリー容量は2800mAh(取り外し可)、充電用の卓上ホルダが同梱される。
おサイフケータイ(NFC/FeliCa)、Bluetooth 4.0、Wi-Fi(11ac対応)、防水(IPX5/7)、防塵(IP6X)、ハイレゾ音源再生、急速充電2、ワンセグに対応。NOTTVは同梱の外付アンテナを利用することで再生可能となる。フルセグは非対応。
【お詫びと訂正】
初出時、発売後のアップデートでフルセグ対応と記載しましたが誤りでした。お詫びして訂正します。
項目 | 内容 |
大きさ、重さ | 約142×73×8.3mm、約147g |
カラー | shimmery WHITE、charcoal BLACK、sweet PINK |
発売時期 | 2014年5月15日 |
OS | Android 4.4 |
ディスプレイ | 5.1インチ/Super AMOLED/1920×1080 |
CPU | クアルコム MSM8974AC/クアッドコア/2.5GHz |
メモリ(RAM/ストレージ) | 2GB/32GB |
カメラ | 約1600万画素 CMOS |
インカメラ | 約210万画素 CMOS |
microSDHC/SDXC | ○/○(最大128GB) |
Wi-Fi(無線LAN) | IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
通信方式 | LTE/3G/GSM |
通信速度(下り最大/上り最大) | Xi(下り最大150Mbps/上り最大50Mbps) |
ワンセグ/フルセグ/NOTTV | ○/×/○(NOTTVは要外付けアンテナ) |
おサイフケータイ | ○ |
NFC | ○ |
防水/防塵 | ○/○ |
DLNA/DTCP-IP/DTCP+ | ○/○/― ※編集部調べ |
テザリング | ○ |
Bluetooth | V4.0 |
赤外線通信 | ― |
待受時間(3G) | 約500時間 |
待受時間(LTE) | 約440時間 |
通話時間(LTE/3G) | 未定/約1020分 |
バッテリー容量 | 2800mAh |
VoLTE | ○(6月) |
急速充電2 | ○ |
非常用節電機能 | ○ 緊急時長持ちモード |
HDコンテンツサービス提供開始(dビデオ) | ○ |
SDコンテンツ高速ダウンロード(dアニメストア) | ○ |
シンプルメニュー | ○ TouchWiz かんたんモード |
かんたんテザリング(WPS接続) | ○ |
ANT+ | ○ |
プリンタ連携 | ○ |
お風呂防水 | ― |