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5月の携帯・PHS契約数、学割の駆け込み需要で活況

 電気通信事業者協会(TCA)と通信事業者各社は、2013年5月の携帯電話・PHS契約数を発表した。

 携帯電話契約数は、ソフトバンクモバイルが29万8000件、KDDIが22万7000件、NTTドコモが9万1800件、PHSのウィルコムが4万2900件、BWA(Broadband Wireless Access)に区分されるWireless City Planning(WCP)が9万5000件、UQコミュニケーションズが4万7700件で、いずれも純増になっている。

 MNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用した数(差し引き)は、KDDIが8万1634件のプラス(転入超過)、ソフトバンクが5万2300件のプラス、ドコモが13万5800件のマイナス(転出超過)となった。

 ソフトバンクとKDDIはどちらも、iPhoneが好調で、学割系サービスの駆け込み需要で契約数が増加したと分析している。KDDIは引き続きスマートバリューの効果も高いとしている。ソフトバンクはエリアや通信速度に対するアピールの効果や「シンプルスマホ 204SH」が好調。ドコモは夏モデルとして発表した中でも、“ツートップ”の2機種「GALAXY S4 SC-04E」「Xperia A SO-04E」が、販売開始1週間で過去最高のペースで売れたとするものの、MNPについては4月よりも転出超過が拡大する結果となった。

 契約数の内訳のうち、通信モジュールの契約数はソフトバンクが7万8400件、ドコモが2万2300件、KDDIが1万800件で、いずれも純増。プリペイド契約は各社とも純減で、KDDIが2000件、ソフトバンクが4600件、ドコモが2万9200件。インターネット接続サービスは、ソフトバンクのYahoo!ケータイなどが24万9100件、KDDIのEZWeb/ISNET/LTE NETが14万900件の純増。ドコモのiモード/spモードが11万6500件の純減となっている。なお、ドコモのiモード/spモードの契約数については、1つの回線でiモードとspモードの両方を契約しているユーザーに対し、1本化するよう店頭などで推奨を始めていることから、iモード/spモード契約数の合算値は減少している。

【携帯電話:各グループごとの加入者数および総計】

事業者純増数累計
NTTドコモ91,80061,629,100
KDDI227,00038,145,900
ソフトバンク298,00033,041,900
総計616,900132,816,900

【通信方式別:NTTドコモの加入者数】

事業者純増数累計
NTTドコモ【W-CDMA】-938,40048,365,100
NTTドコモ【LTE】1,030,20013,264,000

【内訳:通信モジュール】

事業者純増数累計
NTTドコモ22,3003,211,900
KDDI10,8002,302,200
ソフトバンク78,4003,053,900

【内訳:インターネット接続サービス契約数】

サービス純増数累計
iモード/spモード-116,50050,760,800
EZweb/ISNET/LTE NET140,90030,571,500
Yahoo!ケータイなど249,10025,265,200

【内訳:プリペイド契約】

事業者純増数累計
NTTドコモ-29,200100,000
KDDI-2,000190,500
ソフトバンク-4,600812,900

【PHS:加入者数】

事業者純増数累計
ウィルコム42,9005,167,300

【BWA:各グループごとの加入者数】

事業者純増数累計
UQコミュニケーションズ47,7004,181,600
Wireless City Planning95,0001,421,200

太田 亮三