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MozillaがFirefox最新版を提供、プライベートブラウジングなど強化

MozillaがFirefox最新版を提供、プライベートブラウジングなど強化

 Mozilla Japanは、パソコンおよびAndroidに対応したWebブラウザ「Firefox」の最新版(Ver.20)の提供を開始した。利用料は無料で、Android版がGoogle Playからダウンロードできる。

 Firefox Ver.20のAndroid版では、新たにタブごとのプライベートブラウジング機能がサポートされ、ブラウザを利用中にプライベートブラウジングのタブを追加できるようになった。また、Firefoxの初期画面(ホーム画面)のショートカットをカスタマイズできるようになった。Android 2.3とAndroid 3.0での利用では、H.264、AAC、MP3のハードウェアエンコードに対応した。

 このほか、Androidの仕様に従う形で、Android 4.0以上で利用した際はメニューに「終了」が表示されなくなる。終了するには、端末のホームキーか、戻るキーを押す。アプリのシステム要件が下がり、メモリが384MB以上、解像度はQVGA以上になった。HTML5関連では、canvasタグでのブレンドモードのサポートや、audioタグ、videoタグで改善が行われた。

 最新版ではまた、いくつかのセキュリティ問題が修正された。加えて、ブックマーク一覧を開くとキーボードが隠れてしまう問題や、URLバーのアニメーションの後にタブボタン付近の表示が乱れる問題、タブレット端末でホームタブのサムネイル画像が切れて表示される問題がそれぞれ修正されている。

 Android版とパソコン版共通の新機能として、「WebRTC」のgetUserMediaが新たにサポートされた。これにより、アプリの開発者は端末のカメラやマイクにブラウザからアクセスできるコードを簡単に書けるようになるとしている。開発者向けには、JavaScriptの次期標準仕様「ECMAScript 6」(草稿)の実装を更に進めたことも明らかにされている。

太田 亮三