第2四半期の世界携帯販売数は2.3%減、Androidが伸長


 米ガートナーは14日、世界の携帯電話販売台数に関する調査レポートを発表した。第2四半期(2012年4月~6月)の販売数は、前年同期比で2.3%減少し、4億1900万台となった。

 前年同期よりも販売数が減少した背景について、ガートナーでは「厳しい経済環境、そして今年後半に登場するであろう新機種への期待感から需要が鈍化した」と説明する。そのなかでもスマートフォンの販売数は全体の36.7%を占め、前年同期より42.7%増加した。また、フィーチャーフォンの需要は減少傾向にあることも要因に挙げられている。

 メーカー別シェアを見ると、1位はサムスン(21.6%)、2位はノキア(19.9%)、3位はアップル(6.9%)、4位はZTE(4.3%)、5位はLG(3.4%)となった。サムスンの販売数は前年同期よりも29.5%の増加と、大幅な伸びを記録。その成長を牽引したのはGALAXYシリーズと分析されており、サムスンの販売数のほぼ半分がスマートフォンになるという。アップルのiPhoneは、需要が弱まり、前期(2012年第1四半期)よりも販売数は12.6%減少した。ただ1年前の前年同期と比べて、47.4%の増加とサムスン以上の成長となっている。ガートナーでは、スマートフォン市場では、アップルとサムスンが約半数を占めており、他のメーカーはシェア10%にも満たないと指摘。第2四半期には、サムスンのオープンOS(Android)のシェアはアップルの1.5倍になった、と分析している。

 スマートフォン市場をプラットフォーム別に見ると、Androidのシェアは64.1%、iOSは18.8%、Symbianは5.9%、BlackBerryは5.2%、BadaとWindows Phoneが各2.7%となっている。Androidは前年同期から倍以上、iOSは1.5倍程度の伸びとなった。

(関口 聖)

2012/8/20 18:11