グーグル、Android対応オンラインストレージ「Google Drive」


 米グーグルは、さまざまなファイルを保管し、他のユーザーと共有できるようにするオンラインストレージサービス「Google Drive(日本語版はGoogle ドライブ)」の提供を開始した。日本でも利用可能だが、同社では今後数週間かけて、対象ユーザーを拡大していくとのことで、現時点で利用できないユーザーは順次、利用できるようになる見込み。

 「Google Drive」は、グーグルが提供するオンラインストレージ(ネット上のデータ保管庫)サービス。WindowsやMacのほか、Android搭載機器からも利用でき、iPhoneやiPadからは今後利用できるようになる。無料で5GB(Gmailは10GB、オンラインアルバムのPicasaは1GB)まで利用でき、月額コースで容量を拡張することもできる。料金は、開始時点ではドル建てで案内されており、25GBで月額2.49ドル(約202円)、100GBで月額4.99ドル(約406円)などとなり、最大16TBまで拡張できる。

 オフィス文書や写真、動画などをアップロードできる。パソコン本体にインストールされていないPhotoshopなどのファイルも、30種類以上、Googleドライブで扱える。

 Gmail、Googleドキュメント、Google+との連携・統合が図られており、たとえばオフィス文書については、Googleドキュメントと同様に他のユーザーと共有しながら編集することもできる。変更内容は、30日間保存され、古い内容にさかのぼって保存することもできる。GmailでGoogleドライブのリンクを送ると、送り先の相手には、そのリンク先に保管されているファイルの最新版にアクセスできる。Googleドライブ内の写真、動画やGoogle+で利用でき、他のユーザーとのサークルで共有できる。

 アップロードしたファイルを検索する際には、オフィス文書内のテキストや、画像内のオブジェクトを認識して検索結果に反映する。

 グーグルの公式ブログでは、今回の「Googleドライブ」は、グーグルが提供するサービスを横断して体験できるように構築されたと説明。現時点の機能は、手始めにすぎず、今後さらなる機能強化を図るとしている。

(関口 聖)

2012/4/25 12:04