富士通、富士通東芝を完全子会社化


 富士通は、東芝が保有する富士通東芝モバイルコミュニケーションズの全株式を4月1日付けで取得し、富士通東芝モバイルコミュニケーションズを完全子会社化した。これにともない、社名も「富士通モバイルコミュニケーションズ株式会社」に変更された。

 富士通は、2010年10月に東芝から富士通東芝モバイルコミュニケーションズの株式の80.1%を譲渡され、富士通東芝モバイルコミュニケーションズを富士通グループの連結子会社としていた。今回、富士通は東芝より19.9%の株式を譲り受け、富士通東芝モバイルコミュニケーションズを完全子会社化、社名も富士通モバイルコミュニケーションズとした。

 富士通モバイルコミュニケーションズでは、従来通りKDDI向けの携帯電話の開発を行う。基礎技術は富士通と共有しながら、KDDI向けに特化した部分を中心に開発を行っていく。

 モデルによっては「REGZA Phone」などの「REGZA」ブランドを継承する方針だが、型番については「徐々にFになっていく」(富士通広報部)としている。

 なお、NTTドコモ向け端末は、従来同様に富士通が担当する。

 富士通モバイルコミュニケーションズは、資本金が4億5000万円で、代表は富士通 執行役員常務を務めている大谷信雄氏。従業員数は約300名で、本社は神奈川県川崎市の富士通川崎工場内。

 




(太田 亮三)

2012/4/2 15:47