スマホ&クラウド連携のスポーツビデオカメラ「ION AIR PRO」


 サミット・グローバル・ジャパンは、スマートフォンやクラウドと連携するスポーツ向けビデオカメラ「ION AIR PRO」を4月末より発売する。価格は1万9800円。

 「ION AIR PRO」は、スポーツビデオカメラ「ION」(アイオン)ブランドを冠したウェアラブルカメラ。ウィンタースポーツやサーフィン、サイクリングなど、ヘルメットや自転車、サーフボードなどに装着して利用する。

 録画は、グローブをした手でも扱いやすいよう、スイッチ部をスライドさせて行う。バイブレーション機能を搭載しており、たとえばヘルメットに装着したまま、振動で録画開始を伝えることが可能。また、ジャイロセンサーを搭載しており、映像の天地を自動判別して撮影できるほか、逆に天地を固定してより躍動感のある撮影なども行える。

主な仕様など

 IPX8クラスの防水性能を実現し、水深10mまで対応、内蔵マイクも防水仕様となる。防塵性能のほか耐衝撃落下テストにも合格している。さらに、筐体にはスキンと呼ばれるラバー素材のカバーも装着できる。本体には三脚用のネジ穴もある。

 カメラは500万画素CMOSセンサーを搭載。開放F値2.8、最大画角170度の超広角レンズを採用している。動画の撮影サイズは、最大で1080p(1920×1080ドット、16:9)、30fpsに対応し、720p(1280×720ドット、16:9)、60fps撮影も可能。記録フォーマットはMPEG4形式となる。手ぶれ補正機能も用意されているが、スポーツカメラという特性上、動きのある映像になるよう配慮されているという。

 また、メインの動画を記録しつつ、並行して320×240ドット、15fpsのサムネイル動画も別途記録される。オプションのWI-Fi機器「Wi-Fi PODZ」を接続すると、このサムネイル動画を使ってストリーミング配信も行える。露出やホワイトバランスの制御は自動となる。

 最大32GBのmicroSDHCカードに対応する。記録可能時間は32GBタイプで約7時間。バッテリーは連続使用時に約2.5時間で、「Wi-Fi PODZ」利用時に約1時間となる。大きさは37×37×107mmで、重さは約130g。

 端末はチューブ状のデザインを採用しており、アクセサリーとして、別途アタッチメントキットが用意される。ヘルメットや自転車用のアタッチメントキットは4月末に発売される予定で、価格は5980円。

 また、「Wi-Fi PODZ」のほかにもPODZと呼ばれる対応アクセサリーが各種用意される。バッテリーの動作時間が最大3.5時間に拡張する「Battery PODZ」、ZIGBEEの通信技術を使って、最大8台の「ION AIR PRO」を遠隔操作できる「Remote PODZ」、車載用の「Car PODZ」、スタジオグレードのマイクが装着できる「Microphone PODZ」などが紹介された。

 このほか、2012年5月には、ストレージサービス「ION CLOUD」も提供される。「Wi-Fi PODZ」を利用して、「ION CLOUD」上に動画や写真をアップロードすることで、パソコンなしでFacebookやTwitterと映像を共有できる。8GBまでは無料で利用可能。



スマートフォンアプリ

 スマートフォン関連では、iPhone向けアプリ「ION APP for iPhone」が配信され、「Wi-Fi PODZ」と連携して、撮影した動画をスマートフォンで視聴したり、FacebookやYouTubeに共有できる。また、撮影アングルを確認するモニターとしても利用できる。アプリは無料で、Android版は後日公開される予定。

価格

 「ION AIR PRO」本体の価格は19800円。ヘルメットや自転車用のアダプタのセットパッケージが2万4800円。このセットパッケージに「Wi-Fi PODZ」が同梱されたパッケージが2万9800円となる。

「ION AIR PRO」は究極のカメラの第1歩


ジョヴァンニ・トマセーリ氏小島氏

 発表会に登壇したサミット・グローバル・ジャパンの取締役 小島佑介氏は、世界のデジタルカメラ市場において、日本の市場規模は1割を切っており、「デジタル化の流れは海外の方が先行している」と話した。しかしながら、「ION AIR PRO」は日本で最初に発表された製品となる。小島氏は「世界市場で大量販売するよりもまずは日本市場で、日本の厳しいユーザーの洗礼を受けて本物にしたい」と語った。

 オリンパスで民政用デジタルカメラの開発に携わり、米Eastman KodakでVice Presidentを、コダック日本法人およびフレクトロニクスで社長を務めた小島氏はさらに、「究極のデジタルカメラはカメラが自体がなくなること」と語り、今回のウェアラブルカメラ「ION AIR PRO」がその第1歩であるとした。

 また、サミット・グローバル・ジャパンのCEOであるジョヴァンニ・トマセーリ氏は、「ION AIR PRO」のコンセプトを「shoot/share」と語り、撮影して共有すること中心にエコシステムを提供するとした。

 サミット・グローバル・ジャパンでは、「ION AIR PRO」の国内販売目標台数を1.1万台(2012年12月まで)としており、アクセサリーの国内売上げを3.2億円と見込んでいる。また、サードパーティの参加も歓迎との意向も示してる。

 このほか、法人需要として、撮影関連のプロ向け市場に対しても製品を売り込んでいく。



 




(津田 啓夢)

2012/3/22 18:35