シャープの「AQUOS PHONE」、仏Orangeで販売へ
シャープは、フランステレコム向けにスマートフォン「AQUOS PHONE SH80F」の納入を開始した。NTTドコモでは、フランステレコムの移動体通信サービスブランドであるOrangeに対して提案を行い、初めて採用されたとしている。現地では10月6日に発売される予定。
今回納入された機種は、NTTドコモ向けの「AQUOS PHONE SH-12C」をベースにしたもの。ドコモと提携関係にあるフランスの通信事業者、フランステレコム向けにカスタマイズされたモデルとなる。NTTドコモが導入の提案を行い、今回、正式に採用された。ドコモでは「ドコモが最初に採用した、グローバル展開可能なAndroid搭載スマートフォンが海外キャリアに採用されるのは初めて」と説明している。
シャープの液晶テレビ「AQUOS」とHDMI経由で接続することで、端末内の動画やゲームなどをテレビで楽しめる。3D表示液晶、ツインカメラ搭載で3Dコンテンツを楽しめるのも特徴の1つ。フランステレコム提供の動画ストリーミングサービスなどに対応するほか、デザインについては、現地ユーザーの好みにあわせて多少の変更が加えられた。たとえば、ボディカラーはBLACKのみとなるが、「SH-12C」のBLACKはボディの外周は金属調に仕上げられている一方、「SH80F」は全体的に黒で統一されている。また日本向け機能となるワンセグ、おサイフケータイは利用できない。対応周波数もカスタマイズされ、現地向けに900MHz帯に対応している。
シャープでは、日本および中国で「AQUOS PHONE」を展開してきたが、今回、欧州市場で初めて展開されることになった。実験的な形ではなく、広く一般ユーザーも購入できるとのこと。シャープによれば、Orangeのラインナップでは、ハイエンドモデルに位置付けられるという。
2011/9/29 18:44