KDDIがAR技術で仏企業と提携、頓智ドットに技術提供


 KDDIと仏Total Immersion(トータルイマージョン)は、AR事業において業務提携するとともに、トータルイマージョンの第三者割当増資を引き受ける。出資額は1億円未満としている。

 KDDIは、トータルイマージョンが保有する画像認識エンジン「D'fusion」のマーカーレストラッキング技術を活用して、ARコンテンツの提供を目指す。事業展開の第1弾として、従来より共同でARコンテンツ事業で提携関係にある頓智ドットに対して技術を提供していく。

 なお、「D'fusion」のマーカーレストラッキング技術とは、読み取りセンサーを使わずに画像を直接読み取り、認識した画像を高い精度で高速に追従できるというもの。KDDIによれば、この技術は、メガネショップ「Zoff」を展開するインターメスティックがメガネ試着用のARアプリとして導入しているという。利用者の顔の特長や凹凸を認識し、顔を動かしたり、横顔を映し出しても顔の位置を認識してバーチャルなメガネをフィッティングできるという。

 トータルイマージョンは、米国を中心として世界に事業展開を検討しており、KDDIとの資本提携によって、アジアでの事業拡大を目指していく。

 

(津田 啓夢)

2011/9/9 16:10