MM総研、スマートフォンの満足度やアプリ市場の実態調査


 MM総研は、2010年度のスマートフォンにおける製品・キャリアの満足度およびアプリの利用実態調査をまとめた。調査は6月3日~6日にかけて、クロス・マーケティングのモニターを使ったWebアンケートの形で実施された。調査対象となったのは個人名義のスマートフォンを利用する15才以上の男女で、サンプル数は2000人。

 利用しているスマートフォンの満足度を「総合的な評価」「重さ」「サイズ」「画面の大きさ」「画面の見やすさ・精細さ」「形状」「デザイン」「操作性」「機能」の9項目5段階で評価した結果、全ての項目において高い評価を得たのは「Xperia arc SO-01C」(ソニー・エリクソン製)となった。「iPhone 4」(アップル製)は「画面の大きさ」の項目で平均的な評価に留まったが、「機能」「操作性」が高く評価された。「MEDIAS N-04C」は、「サイズ」「重さ」が高く評価された。

 また、購入時と購入後の携帯電話会社の満足度では、「総合的な評価」「スマートフォンの品揃え」「販売員・サポートの説明や対応」「販売方法や料金プランのわかりやすさ」「データ通信料金の価格「ネットワークの繋がりやすさ」「ネットワークの通信速度」の7項目を5段階で評価した。その結果、「データ通信料金の価格」を除く6項目で僅差でドコモの満足度が高くなった。

 なお、スマートフォン利用者の次の購入意向については、79.1%が次もスマートフォンを購入するとしている。

 スマートフォンのアプリの利用動向については、無料アプリの利用経験者は全体の95.6%となる1912人で、有料アプリの利用経験者は全体の47.4%となる947人となった。アプリ利用経験者である1919人に、利用したアプリのジャンルについて質問した結果、「ゲーム」が(63.4%、1217人)、「交通・乗り換え案内」(61.4%、1179人)、「天気」(58.2%、1116人)となった。

 さらに、有料アプリの利用経験者947人に購入したアプリのジャンル別購入金額などを質問し、アプリ市場を算出した結果、2010年度の有料アプリダウンロード市場は67.8億円となった。ジャンル別では「ゲーム」の市場が大きく、「辞書・辞典・学習・語学」が続いている。

 スマートフォンアプリ市場をOS別に見ると、無料と有料を合わせたダウンロード数では「iOS」が2億1953回(72.7%)、「Android」が6978万回(23.1%)、「その他」が1271万回(4.2%)となった。有料アプリのダウンロード課金市場は「iOS」が57.3億円(84.5%)、「Android」8.3億円(12.2%)、「その他」が2.2億円(3.3%)。

 このほか、スマートフォンのセキュリティ対策については、無料のセキュリティアプリ利用者が471人で23.6%、有料セキュリティアプリの利用者が84人で4.2%となった。その一方で全体の34.5%(689人)が「特に何もしていない・意識していない」と回答している。なお、セキュリティに不安を抱いているユーザーは53.6%と半数を超えている。

 

(津田 啓夢)

2011/9/6 17:00