マカフィー調査、対Androidマルウェアは第2四半期で76%増
マカフィーは、2011年第2四半期におけるマルウェア(悪意あるソフトウェア/コード)の状況をまとめたレポートを発表した。Androidを狙うマルウェアは、前四半期と比べ、76%増加している。
同調査によれば、第2四半期だけで見ると、前年のマルウェア出現数と比べ、やや少ないペースだったものの、第1四半期と合わせると、1年の前半では過去最高のマルウェアが確認された。このペースで進行すると、マカフィーのラボで収集するサンプルは、年末に7500万件(年初は5500万件)に達すると推測されている。
モバイルにおいては、第2四半期にAndroidに対する脅威が急増し、44件(全体の63%)のマルウェアが確認された。次いで狙われるJava ME(Micro Edition)は14件(20%)のマルウェアが確認されており、Androidは2位のJava MEの約3倍もの脅威が新たに発見されたことになる。
そうした脅威の侵入/感染経路は、アプリの改竄が多い。ユーザー自身が知らずにダウンロードして、自らの手でインストールしてしまうというもので、これまでに高額料金のSMSを送信するトロイの木馬などが確認されている。またiPhoneやiPadを標的にしたマルウェアについては「出現するかどうか興味深い点ですが、おそらく時間の問題」と分析している。
このほか第2四半期の特長として、、LulzSec、Anonymousによる企業、官公庁への攻撃に代表される政治的ハッカー活動(ハクティビズム)が顕著だったと指摘されている。
2011/8/29 12:49