ドコモ、iコンシェルで「電力アラーム」「電力予報」


 NTTドコモは、電力需給状況が厳しくなると見られる昨今の状況にあわせ、地域の電力使用量を通知する「電力アラーム」と、その日の電力使用ピークの予報を配信する「電力予報」をiコンシェルで配信する。7月15日~9月30日までの期間限定コンテンツとなる。

 今回配信される「電力アラーム」「電力予報」は、東日本大震災の影響で、電力不足が懸念されることにあわせて配信されるiコンシェル向けコンテンツ。どちらも東京電力、東北電力、関西電力の管内を対象にしている。ただし「電力アラーム」の東北電力管内のうち、大きな被害を受けた宮城県、岩手県、福島県の3県については、節電の取り組みを呼び掛けることが復興活動の足かせになることを懸念し、対象から除かれている。

 電力会社発表の情報を元に提供され、電力需給状況が厳しくなれば「電力アラーム」が配信されるほか、あらかじめトルカをダウンロードしておけば毎朝「電力予報」が配信される。なお、iコンシェルの設定は「警報/その他気象情報」を「受信する」に設定する必要がある。コンテンツ自体は無料だが、iコンシェル利用料(月額210円)はかかる。ユーザーが設定したプロフィールの地域情報にあわせた情報が提供されるほか、オートGPSによってユーザーの現在地で電力状況が厳しくなれば「電力アラーム」が配信される。

 電力使用率の時間別推移(平日9時~19時台)や、その他のエリアの情報については、各電力会社の情報公開状況にあわせて対応する予定。

 ドコモでは、ユーザーの現在地に応じた情報が必要でありオートGPSが活用できること、そして比較的スピーディな配信が可能なことから「iコンシェル」で「電力アラーム」「電力予報」を配信することにした。そうした背景もあり、同社スマートフォン向けに同様のコンテンツが提供される予定は、現在のところないという。

 

(関口 聖)

2011/7/13 16:24