リアル店舗との連携も視野、「TSUTAYA.com eBOOKs」


 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、電子書店サービス「TSUTAYA.com eBOOKs」(ツタヤドットコム イーブックス)の提供を開始した。当初はAndroid搭載端末で利用できる。

 「TSUTAYA.com eBOOKs」は、TSUTAYAによる電子書店サービス。映画化されたりドラマ化されたりした作品を中心にラインナップを揃え、まずはコミックを1万5000作品、8月末にはコミックを5万作品用意する。雑誌も提供するほか、8月からは文芸書などもラインナップされるとのことで、8月4日には、映画化作品の「アントキノイノチ」(著者:さだまさし)が文庫版発売と同時に、同サービス限定で電子書籍として配信される。対応機種はAndroid 2.1以上のスマートフォンとタブレット。今秋には、iPhone、iPad、パソコンに対応する予定とのこと。

 大きな特徴として、メディアドゥ、富士山マガジンサービスとの提携によるラインナップの拡充、高画質な電子コミックが挙げられ、7月以降には店頭との連動サービスも提供される予定。電子書籍ビューワーは、dotbook、PDFに対応し、ePub 3.0にも今後対応する。利用時には、TログインIDが必要で、購入履歴は会員情報と紐付けられるほか、複数の機器で利用することもできる。

 電子書籍の価格は、紙の書籍の7割~8割程度とのことで、今後提供される予定の店頭連動サービスでは、紙の書籍を買うと、電子書籍購入時に、購入金額の50%がTポイントでキャッシュバックされる、といった仕組みの導入が検討されている。

 CCCでは、シャープと協力して、電子書店サービス「TSUTAYA GALAPAGOS」を展開している。CCCによれば、今回の「TSUTAYA.com eBOOKs」はTSUTAYAのリアル店舗との連携が重視されたサービスで、実際に店舗をよく訪れる若年層に向け、コミックを中心としたラインナップになるという。一方、「TSUTAYA GALAPAGOS」は文芸書など、より上の世代を意識したラインナップとして、それぞれ異なるユーザー層に向けたサービスとして展開していくとのこと。

 

(関口 聖)

2011/6/30 15:49