MCF、携帯・iPhone・Androidの利用動向を調査
モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は、携帯電話ユーザーの利用動向を調査した「フィーチャーフォーン・iPhone・アンドロイドユーザー利用比較報告書」を発表した。
報告書では、2010年4月~2011年1月に携帯電話を買い換えた人を対象に、フィーチャーフォン、iPhone、Android端末のユーザー別に端末およびアプリ、コンテンツなどの利用状況などがまとめられている。アンケートモニターを対象としたネット調査となり、有効サンプル数は1000件、フィーチャーフォン、iPhone、Androidのユーザーは1/3ずつ。調査期間は2月2日~2月7日。
1カ月あたりのアプリ・コンテンツの平均利用額は、フィーチャーフォンユーザーが431円、iPhoneユーザーが332円、Androidユーザーが191円となり、フィーチャーフォンユーザーの方がより多く利用料を支払っている。その一方でアプリやコンテンツの平均利用数は、iPhoneが4.3個、Androidが3.4個、フィーチャーフォンが2.7個と、スマートフォンの利用が多い。
また、アプリ・コンテンツの利用状況では、「着メロ・着うた・着うたフル」こそフィーチャーフォンの利用が多いものの、そのほかほとんどのジャンルで、スマートフォンユーザーが倍以上も利用している結果となった。iPhoneとAndroidでは、「ゲーム(SNS以外)」や「Twitter」についてiPhoneユーザーの利用が多かった。
フィーチャーフォンユーザーのスマートフォンへの変更意向は4割で、6割はスマートフォンには変更したくないと回答している。その理由は、現在の携帯電話に満足しているユーザーが58.1%、通信料が高くなると回答したユーザーが30.5%と高かった。スマートフォンユーザーは、次回の機種変更でも8割以上がスマートフォンにする意向を示している。
このほか、満足度を調査すると、iPhoneユーザーの満足度が88%と際立って高く、Androidユーザーは77.8%とそれに続いた。iPhoneユーザーは、きれいな画面や豊富なアプリが評価されている。Androidはバッテリーや通信料に不満を抱くユーザーが多く、iPhoneでは、Flashやおサイフケータイ、赤外線通信、ワンセグ機能へ不満が集まった。
MCFでは、今回の報告書を販売する。製本版およびPDFともに4万円で、ローデータは10万円。報告書とローデータのセットは12万円となる。MCF会員の場合、報告書が2万円、ローデータが4万5000円、報告書とローデータのセットが5万5000円となる。
2011/3/10 06:00