3D液晶搭載、Android 2.2の「GALAPAGOS 003SH」
「GALAPAGOS 003SH」ミラノレッド |
「GALAPAGOS 003SH」は、シャープ製のAndroid 2.2搭載スマートフォン。3.8インチの静電式マルチタッチディスプレイは、裸眼で3D表示を楽しめるようになっている。またおサイフケータイやワンセグなども利用できる。
12月上旬以降発売予定となっており、11月12日からは予約受付が開始される。
あわせて発表された「GALAPAGOS 005SH」は発売時期が異なるほか、カメラの画素数やQWERTYキー(005SHには搭載)の有無といった違いはあるが、機能面はほぼ同等となる。
また、「GALAPAGOS」という愛称は、シャープが提供する予定の電子書籍端末およびサービスと同名だが、「GALAPAGOS 003SH」でそういったサービスが利用できるかどうか検討中とのこと。実際に利用するには、専用アプリが必要になる見込み。
■3D液晶
約3.8インチで800×480ドット(ワイドVGA)、6万5536色表示のNewモバイルASVディスプレイは、視差バリア方式を採用し、裸眼で3D表示が楽しめる。
3D表示を楽しめるよう、プリセットコンテンツとして、3D対応ゲームや映像コンテンツが用意される。パッケージには16GBのmicroSDHCカードが付属し、映画の予告編などが収録される。ゲームとしては「バイオハザード ディジェネレーション」「魔界村騎士列伝」「モバイル・パワフルプロ野球3D」などが、映画予告編としては「シュレック フォーエバー」「怪盗グルーの月泥棒」などがプリセットされる。詳細は別記事を参照されたい。
個人差はあるが、おおよそディスプレイから30cm程度の距離であれば、立体的に見える。待受時、画面左下にある「3D/2D」というボタンをタッチすれば、2D表示と3D表示を切り替えられる。操作時の多くで3D風の表示が可能だが、立体的に見えるのは、3D用に処理されたコンテンツのみ。また、多くのAndroidアプリでは、3D表示時に起動すると、強制的に2D表示になる。
オートフォーカスや手ブレ補正に対応した960万画素CCDカメラを1つ搭載するが、専用モードで3D写真を撮影することもできる。2Dで撮影した静止画を3Dに変換する機能も用意される。2D写真からの変換は、端末上で行われ、実際に試したところ、処理自体はスピーディに完了した。
■従来型の携帯電話の機能を継承
Wi-FiやGPS、Bluetoothに対応するほか、HDMI対応で、DLNAサーバー機能も用意される。おサイフケータイなど従来型の携帯電話でサポートされてきた機能が搭載されることも大きな特徴の1つ。
赤外線通信は、IrSS対応(リモコン非対応)となる。S!メールは、Gmailアプリとは別の、シャープ製の専用アプリで利用でき、デコレメール(テンプレート対応)、絵文字(マイ絵文字)が利用できる。ワンセグも利用可能で、横長表示時には、3D表示に切り替えられる。ただし、ワンセグの番組側が3D表示に対応していなければ、立体的には見えづらいという。
おサイフケータイ対応だが、対応アプリの登場時期は未定。量販店の会員証アプリは比較的早期に登場すると観られるが、電子マネーなどの登場時期は、今回、明らかにされなかった。4日の発表会場に展示された端末でも、おサイフケータイのアプリ一覧は確認できない状態となっていた。
■独自UI「TapFlow UI」
よく利用する機能が、他の機能のアイコンより大きく表示されたり、流れるように画面が切り替わったりする独自のユーザーインターフェイス「TapFlow UI(タップフロー ユーアイ)」が搭載されている。
利用できるのは、カメラ撮影時、アドレス帳、ピクチャーマネージャーとなる。それぞれの機能を起動したとき、画面の片隅に青い四角形が3つほど重なっているボタンが「TapFlow UI」を呼び出すボタンとなる。カメラ起動中の「TapFlow UI」は、よく使う機能、あるいはよく送信するブログのアドレスなどが優先的に表示される。
このほか、ピクチャーマネージャーでは、個人検出機能を組み合わせ、友人・知人が映っている写真をまとめて表示できる。グーグル提供のサービス「Picasa」でも顔に名前を登録できる機能はあるが、それとは別の機能で、連携はできない。また、将来的な機種変更時において、現時点では顔写真と紐付けた情報は引き継げない見込みという。
■主な機能
ソフトウェアプラットフォームは、Android 2.2となる。960万画素CCDカメラを備え、映像処理エンジン「ProPixエンジン」が利用できる。「チェイスフォーカス」や「タップでフォーカス」、個人検出といった機能が利用できるほか、720pのハイビジョン動画撮影もサポートする。
大きさは121×62×12mm、重さは139g(暫定値)。連続待受時間や連続通話時間は測定中とのこと。クアルコム製で、1GHz駆動の「Snapdragon」内蔵のチップセット「MSM8255」を採用する。内蔵メモリは400MB。
ボディカラーはミラノレッド、ネイビーブラック、ホワイトの3色。“Limited Color”と銘打ち、10種類のバッテリーカバーも用意される。また「BOSE」のヘッドセット(国内未発売)を同梱した特別パッケージも数量限定で販売される。
ネイビーブラック | ホワイト |
2010/11/4 13:08